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あだちベジタベライフ10年の軌跡 〜そうだ、野菜を食べよう〜その2

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東京都足立区 クリエイティブ・コモンズ

(5)足立区がめざすのは「日本一おいしい給食」

2008年から取り組んでいる区独自の「おいしい給食事業」。天然だしのうまみを活かし、ルウやドレッシングも各学校ですべて手づくり。「おいしく残さず食べる取り組み」で、2008年には年間381トンもあった残菜量は、2022年には115トンまで減少。もちろん野菜もたくさん食べています。

(写真)
ニンジンをつぶしてジャムを作る調理体験
「幼稚園や保育園でも食育を実施。体験を通して楽しく学んでいます!」
(グラフ)
区内小・中学校総残菜量
2008年:381トン
2022年:115トン
「約7割減!」

(6)工夫を凝らした給食が子どもたちの意識を変える

亀田小学校オリジナルメニューの「かめっこ丼」は子どもたちに大人気です。野菜がたっぷり入ったメニューですが、みんな残さず食べています。
「ひと口目は野菜から」という合言葉は、今や小学1年生でも知っていますし、上の学年の子には当然のこととして定着しています。各学校で、サラダのトッピングなどを工夫した結果「野菜は苦手だけど、給食でなら食べられる!」という子も出てきました!
学校と区が、子どもたちに「正しい食習慣とおいしい給食を」と取り組んできた成果が合言葉の定着や近年の残菜率の低下にも繋(つな)がっていると思います。おいしい給食をいっぱい食べて、ゆくゆくは自分の健康を自分で考えられる人になってほしいです。

(写真)
亀田小学校 北川(きたがわ)栄養教諭
(写真)
<野菜たっぷり!かめっこ丼>
「ニラなどの野菜やベーコンが入った亀田小学校オリジナルの中華丼風の丼ぶり!」
<デザートの梨>
<大人気!カリカリポテトサラダ>
「カリカリに揚げたお芋をのせたサラダで、カレーやからあげに並ぶ人気です!」

D:そして次のステージへ 2023年

区民のみなさんと一歩ずつ進めてきた「あだちべジタベライフ」の10年間。その成果は数字に表れ、各方面からの評価もいただきました。でもここで歩みを止めてはいけません。区民、お店、企業、団体、そして行政が一体となってこそ、目標が達成できます。さあ、次のステージもLet’s ベジタベ!

(7)成果と評価

成果1:足立区民の健康寿命が延伸し、都平均との差が縮小!
(グラフ)
健康寿命平均の比較
[出典]
2010年東京都=厚生労働科学 健康寿命研究
そのほか=「厚生労働省健康寿命の算定プログラム」により、平均自立期間を区が算出

<男性>
健康寿命(2010年)
東京都:78.33歳
足立区:76.36歳
(差1.97歳)

健康寿命(2020年)
東京都:80.2歳
足立区:78.4歳
(差1.8歳)
「0.17歳縮小」

<女性>
健康寿命(2010年)
東京都:82.98歳
足立区:81.04歳
(差1.94歳)

健康寿命(2020年)
東京都:84.6歳
足立区:83.0歳
(差1.6歳)
「0.34歳縮小」

成果2:23区で最も高かった区民1人あたりの糖尿病医療費が、23区ワーストから7番目に下がった!

(グラフ)
2021年5月 区民1人あたりの糖尿病治療費における23区比較
[出典]
東京都国保連特定健診・保健指導支援システム 生活習慣病の状況(外来)

A区:72,538円
足立区:48,947円「7番目」

成果3:野菜から食べる人の割合が増加! 特に子どもは約20ポイントも増加!

(グラフ)
野菜から食べる習慣があると答えた割合
小学6年生
2017年:41パーセント
2022年:63パーセント

中学2年生
2017年:49パーセント
2022年:67パーセント

成人
2017年:66.3パーセント
2022年:67.1パーセント
「子どもたちは5年前と比べて約1.5倍!」

評価1:2017年 厚生労働省から表彰!
特に優秀な生活習慣病の取り組み事例を表彰する「健康寿命をのばそう! アワード」にて、都内で初めて厚生労働省健康局長優良賞を受賞しました。
「優良賞受賞は都内初!」
(写真)
厚生労働省健康局長(2017年当時)、近藤(こんどう)やよい足立区長

評価2:2019年 海外からも「世界最高水準の取り組み」と評価!
38カ国の先進国が加盟する国際機関、経済協力開発機構(OECD)の報告書で評価されました。
「国際レベルで評価! 厚生労働副大臣のほかミャンマーやカンボジアから視察あり!」
(資料写真)
OECD (2019), OECD Reviews of Public Health: Japan: A Healthier Tomorrow,
OECD Reviews of Public Health, OECD Publishing, Paris,
https://doi.org/10.1787/9789264311602-en

(8)目標は「住んでいるだけで、自ずと健康になるまち」になること

この10年間、区民のみなさん、野菜を提供するお店や事業者の方々と、本当に様々な取り組みを行ってきました。私たちが立てた夢のような目標も、10年間の取り組み内容や成果をみれば、いつか必ず達成できると信じています。これからも、オールあだちで取り組んでいきましょう!
(写真)
馬場(ばば)衛生部長(2013年当時 こころとからだの健康づくり課長)

毎年6月は食育月間! 食育月間の取り組みは12面でご紹介!

問合せ:
こころとからだの健康づくり課 健康づくり係【電話】03-3880-5433
学務課 おいしい給食担当【電話】03-3880-5427

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