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自治体の皆さまへ

あなたの“スポーツしたい”を応援します! その2

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東京都足立区 クリエイティブ・コモンズ

■障がい者団体に優先貸し出しご利用ください!
令和2年に完成した国内初の「スペシャルクライフコート(オランダの伝説的サッカー選手、ヨハン・クライフ氏が設立した「ヨハン・クライフ財団」が世界各国に展開しているコート)」。障がいの有無に関わらず誰もが安心してスポーツを楽しめるバリアフリー対応のコートでは、障がい者団体への貸し出しや定期的なイベントを行っています。

◇スペシャルクライフコート Special Cruyff Court
団体でも個人でも無料で利用可能!
団体:事前に登録された認定団体や区内福祉関係施設・団体などが、障がいのある方の運動・スポーツ活動を行う場合にのみ利用できます。
個人:団体利用など、貸し切りの予約がない時間帯のみ個人利用として開放。障がいの有無に関わらず、パラスポーツの体験などができます。

※予約方法など、くわしくは区のホームページをご覧になるか、お問い合わせください。

問い合わせ先:総合スポーツセンター
【電話】03-3859-8211【FAX】03-3858-4497

■Supporter’s Story ―サポートする人たちの物語―
失敗したっていい。
やってみることが、大事なんだ。
知的障がいのある方のサッカークラブ「ADISC(アディスク)」代表:鵜沢勝(うざわまさる)さん

◇「やってみたい」その想(おも)いに応えて
障がい者の就労支援施設に勤めています。平成30年のロシアワールドカップのときにサッカーが盛り上がって、施設の利用者から「やってみたい」という声があったんです。それに応えるかたちで「ADISC」を設立しました。「失敗を恐れず、やってみよう」とか「やればできる」という意味を込めて、「ADACHI DO IT SPORTS CLUB(アダチ ドゥ イット スポーツクラブ)」。その頭文字がチーム名です。その後、東京2020パラリンピックがあって、区とオランダの連携プロジェクト(平成29年から足立区、江戸川区、西東京市の3自治体が、共生社会の先進国であるオランダと連携して、パラスポーツの力を活用して各自治体の地域における社会課題の解決を図る事業)にも関わりました。そのときに来日したオランダのリタさん(当時の障がい者スポーツプログラムマネジャー)が「Doit」って言っていたんです。考えていることは同じなんだって、びっくりしました。それからスペシャルクライフコート(前記参照)ができたことで、私たちの活動が月1回から3回程度できるまで幅が広がったので、とてもありがたいです。

◇「失敗する体験」も大事
設立のときは、「ケガをしたらどうするのか」など色々ご意見をいただきました。新しいことを始めるのって皆怖いんです。でも、挑戦の先にしか新しい未来はないわけで。それこそ「Doit」ですよね。僕は、彼らにとって「失敗する体験」も必要だと思っています。大事なのは「失敗から何を学び、次にどう活(い)かすのか」なのだと考えます。もちろんケガをしない為の配慮は必ずします。けれど、「転ぶから走っちゃだめ」ではなく、まずはやってみて、それでも転んでしまったら、次はどうしたら転ばなくなるのかを伝えていきます。これまで出来なかったことが少しずつ出来るようになると、皆笑顔になるし自己肯定感が向上し、自尊心も育ちます。
去年、「知的障がい者サッカー大会」というのがあって、初めて試合をしました。メンバーはものすごく緊張していましたが、なんと点を取って試合に勝つことが出来ました。僕、感動のあまり泣いてしまったんですよ(笑)。チームでの交流を通して周りに感謝し、仲間を思いやる気持ちを育んでいけたらと思っています。

◇「当たり前のことが、当たり前にできる場所」を作りたい
「ADISC」を通して人と関わり、困ったときには助け合える場所ができれば、彼らの役に立つのかなと思っています。
去年はみんなでクリスマス会をやりました。今年の夏は地域のお祭りに参加して「お神輿(みこし)をかつごう」って言っているんです。僕が一番楽しんでますね(笑)。そういうことができる場所って彼ら少ないんですよ。そういう当たり前のことを当たり前にやらせてあげたい。
親同士のコミュニティも大事で、たとえば、子どもの進路について悩んでいる方が、その同じ悩みを経験してきた方に話を聞ける。先輩たちから、「大丈夫だよ」って言われると安心するじゃないですか。同じ悩みを抱えた人と話せると、ストレス発散になるし、安心するんだと思います。
近い将来「ADISC」主催で、足立区で「知的障がい者サッカー大会」をやりたい。そういうコミュニティを区外にも広げていきたいと思っています。いや、絶対やります!こういうのは口に出して言っとけば、叶うと思うんですよね。

グリーンカード(選手に対する教育的側面からフェアプレー・マナー・頑張りを褒めるために主審が提示するカード)

◇Profile(プロフィール)
鵜沢勝さん(48歳)
知的障がいのある方のサッカークラブ「ADISC」代表
区と連携し、障がいのある方のスポーツ推進に尽力している

■東京ヴェルディ株式会社と連携し、パラスポーツを推進!
令和4年3月20日、東京ヴェルディ株式会社と足立区は、障がい者スポーツを中心とした区民の運動・スポーツに関して連携・協力する基本協定を締結。「スペシャルクライフコート」における、運動教室やイベントなどを協力して実施しています。

◇パラスポーツでまちを変えていく
今年度から区内全小学校を訪問し、パラスポーツの体験教室を行っています。楽しみながらパラスポーツをすることで、障がいを疑似体験し、理解を深め、思いやりの気持ちを育んでもらうことを目的にしています。この活動を10年、20年と長い期間で行うことで、「思いやりの輪」を広げ、足立区を「誰もが住みやすいまち」にしていきたいと考えています。

問い合わせ先:スポーツ振興課 スポーツコンシェルジュ担当
【電話】03-3880-6205【FAX】03-3880-6028

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