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熊手づくりの伝統を受け継ぐ

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東京都足立区 クリエイティブ・コモンズ

■酉(とり)の市とは?
11月の酉の日に開催される、商売繁盛や開運招福を願う祭。区内では花畑の大鷲神社(おおとりじんじゃ)(花畑7丁目16番8号)と島根の鷲神社(わしじんじゃ)(島根4丁目25番1号)で行われています。

今年の開催日:11月5日(火)・17日(日)・29日(金)

11月に開催される「酉の市」。その主役は何といっても「熊手」です。今回は、100年以上の歴史をもつ区内の熊手工房の職人に、熊手制作への想(おも)いを伺いました。

■同じ熊手は一つとしてない

熊手工房はしもと
橋本 誠三(はしもと せいぞう)氏
100年以上続く熊手工房の3代目。20代で先代(父)から工房を継ぎ、この道約50年になる。親族とともに、年間で約6,000本の熊手を制作。花畑の大鷲神社(おおとりじんじゃ)で開催される「酉(とり)の市」などに出店するほか、全国各地から制作の依頼が舞い込んでいる。

○「福」をかき集める「縁起物」
「熊手」とは本来、先がつめのように曲がった形をした、枯れ葉などを集める道具です。その形から、福をかき集める「縁起物」となり、次第に「小判」や「鯛(たい)」などの縁起の良いものを飾る「飾り熊手」となりました。
込めた願いは家内安全、商売繫盛、交通安全など。購入した方には、「方角関係なく、福を招く方向(お客さんが入ってくる入口など)に向けて置くと良いですよ」と伝えています。

○一つ一つに魂を込める
熊手の飾りつけはすべて手作業で、同じものは一つとしてありません。大きいものは、作業を始めてから完成までに数日かかります。
購入する方は、運送、IT関係の会社や、個人など様々です。注文を受けてから、その方の希望に合わせて作ることもあれば、「酉の市」などで数ある熊手の中から一番気に入ったものを買ってもらうこともあります。買ってくださるお客さま一人ひとりの福を願いながら、今後も作り続けていきます。

問い合わせ先:広報係
【電話】03-3880-5815

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