今回の特集には日暮里・舎人ライナー沿線を取り上げました。「舎人」の由来には諸説あるようですが、舎人城を拠点とした戦国時代の武将、舎人氏から来ているとも言われています。城は現在の舎人二丁目周辺にあったと聞きました
北条氏に属していた舎人氏は、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の小田原城攻めの一環で滅んだものの、その子孫は、徳川家康(とくがわいえやす)、そののち尾張徳川家に仕えた家系と、地元の舎人に残った家系に分かれたそうです
平成20年のライナーの開通で周辺の街並みは大きく変わりました。令和4年には東京女子医科大学附属足立医療センターが開院しましたが、前身の東医療センターから荒川を挟んでわずか3キロメートルの距離であったことと、ライナーの江北駅から徒歩7分という地の利が、移転決断の大きなポイントであったことは想像に難くありません
足立医療センターの開院を機に、周辺は「江北エリアデザイン計画」のコンセプトである「住んでいるだけで自ずと心も体も健康になるまち」の実現に向けて整備が進んでいます
7年4月には足立医療センターの北側に、江北保健センターや医療介護連携課など、医療と介護の連携の拠点となる複合施設「すこやかプラザ あだち」がオープン予定です。また9月にリニューアルした上沼田東公園に加えて、高野小学校跡地には、8年春の開設に向けて、サッカーをはじめ様々なスポーツと健康づくりが楽しめる施設整備が進んでいます。医療・介護・スポーツを柱としたまちづくりは、まさにこれからが本番です。
足立区長 近藤やよい
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