「人を見た目で判断せず、偏見を無くして」「声がうるさいなど、子どもに対する苦情が多い」。これは区の基本計画策定にあたり、区内の小学生・中学生に意見を募ったところ寄せられた回答の一部です。「大人に伝えたいこと」というテーマでしたが、「感謝しています」という言葉の一方で、このような声も上がりました
国が「こども基本法」を制定し、「子ども施策の策定等への子どもの意見の反映」を打ち出したのを機に、今回の基本計画策定をはじめ、様々な審議会へ若者の参画を促しています
現在は小学校入学時に「学校までの通学路のチェックは必ずお子さん同伴で、子どもの背の高さの目線で危険箇所を確認してください」とお願いしていますが、今後は、様々な施策に「子ども目線」を採(と)り入れていくことになります
意見を集めるのに活躍するのが全児童・生徒に配布しているタブレットです。学習に限らず様々な活用を模索していきたいと思います
住環境への意識の高まりとともに、子どもが集まっていると「たむろしていて怖い」と感じる方や、子どもの発する声や活動音に悩まされている方々もおられる現実の中で、冒頭のような子どもたちの意見を受けて、行政としてどのようにバランスを取って各世代の想(おも)いにお応えしていくのか、ぜひご一緒に考えていただきたい課題です。
足立区長 近藤やよい
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