足立区とオーストラリアのベルモント市が姉妹都市提携して、2024年10月1日で40周年を迎えました。今回はベルモント市との姉妹都市提携に至るまでの道のりと、提携後に行われている交流について紹介します。
◆ベルモント市とは
ベルモントは1898年に道路管理委員会として発足し、1961年にベルモント郡、1979年にベルモント市となりました。ベルモント市はオーストラリアの首都キャンベラから西へ約3,000キロメートル離れた場所にある面積約40平方キロメートル(足立区の約4分の3の大きさ)の自治体です。
市内は住宅街地域、工業商業地域、そして空港の大きく3つのブロックにわかれており、北東部のパース空港は西オーストラリアの空の玄関口になっています。また、ベルモント市は西オーストラリア競馬の発祥地で、主要産業の一つとなっています。
◆提携のきっかけ
足立区は区民憲章に掲げた「世界をむすぶ文化のまち」実現のため、海外都市との提携へ向けた英語版グラフ誌「ADACHI」を1983年に発行しました。大使館や交流機関に配布した結果、ベルモント市から交流を図りたいと申し入れがありました。
足立区職員によるベルモント市の事前調査などを経て、1984年10月1日に、ベルモント市と足立区の姉妹都市提携が実現したのです。
◆友好親善のシンボルベルモント公園
1993年7月に開園したベルモント公園。公園の北側から東側の外周を中心に、45品種79株のバラが植えられています。公園内ではユーカリの木、ブラシノキなどのオーストラリア原産の植物、ヒツジのモニュメントなどが異国的な雰囲気を作り出しています。
赤レンガの陳列館には、オーストラリアの工芸品や日用品、ベルモント市からの寄贈品、学生交流の写真などが展示されており、オーストラリアの人々の暮らしや文化に触れることができます。
◆学生・ホストファミリーの交流
1986年からホームステイなどによる相互交流を開始。足立区の学生使節団がベルモント市を訪れる際には、現地のホストファミリーの家に滞在し、オーストラリアの生活様式や食文化などを学びながら過ごします。
多くのホストファミリーの方々によって支えられ、これまでに700人以上の学生が参加した交流事業などを通して、両都市は親交を深めてきました。
◆パネル展を開催します!
学生使節団・区民使節団の派遣や、互いのまちの名前をつけた公園の開園などで交流を重ねてきた足立区とベルモント市。姉妹都市提携40周年を記念し、これまでの交流の様子をパネルなどで紹介します。
期間:1月11日(土)から17日(金)
場所:区役所・1階区民ロビー
申込:不要 ※当日直接会場へ
問い合わせ先:一般財団法人足立区観光交流協会
【電話】03-3880-5853
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