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健康コラム102

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東京都青梅市

■糖尿病といわれたら
こみ内科クリニック院長 古味隆子

糖尿病は、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの作用不足によって高血糖(血液中のブドウ糖濃度が異常に高い状態)が持続し、さまざまな合併症を引き起こす代謝の病気です。近年、生活習慣の欧米化や生活環境の変化により急増し、国内では糖尿病と糖尿病予備軍の合計が2,000万人になると報告されています(平成28年国民健康・栄養調査報告)。
糖尿病予備軍と呼ばれる境界型の段階から心血管疾患、認知症、がんなどのリスクが高まるため、糖尿病の発症予防と早期からの対応が重要です。糖尿病や糖尿病予備軍の診断は、血糖値、HbA1c、75g経口ブドウ糖負荷試験等を行うことで分かります。
糖尿病の治療は、血糖値、体重、血圧、脂質の適切なコントロール、禁煙、飲酒の是正などから始まります。これにより、糖尿病細小血管合併症(神経障害、網膜症、腎症)や動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の発症や進展を防止し、糖尿病のない方と同様の寿命と日常生活の質の維持を目指します。
6月から市の特定健康診査・後期高齢者医療健康診査が始まります。これにより、疾患の早期発見が可能となります。早くに問題を見つけ、適切な治療や管理を始めましょう。ご自身と大切なご家族のためにも、健康診断を受けることをお勧めします。

問合せ:健康センター
【電話】23-2191

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