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健康コラム115

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東京都青梅市

■食べてから飲むか? 飲んでから食べるか?
青梅市薬剤師会会長 小嶋延章

「この薬を1日3回毎食後にお飲みください」薬局で薬をもらうとき、多くの方はこのように言われた経験があるのではないでしょうか。では何かの都合で食事がとれなかった時、薬はどうすればよいのでしょう。「食後に飲むのだから薬も飲まない」のでしょうか? あるいは「食事を抜いても薬は飲むべき」でしょうか? 正解は「薬によってさまざま」です。多くの薬、例えば血圧やコレステロール、あるいは尿酸値を下げる薬などは、食事がとれなくても薬を抜く必要はありません。風邪薬なども同様です。
しかしそうでない場合もあります。ひとつは薬の効き目に関係する場合です。例えば消化薬などは、食事をしなければそもそも飲む必要がありません。また、糖尿病薬の一部のものは、食事を抜いて飲んでしまうと血液中の糖分が減りすぎてしまい、危険な状態になる場合があります。もうひとつは薬の性質に関係する場合です。多くの薬は水に溶けやすい性質なのですが、中には油に溶けやすい性質のものがあります。こういう薬は食事抜きで飲むよりも食後に飲む方が、食べ物に含まれる油のはたらきでよく吸収されるようになります。薬によっては食事抜きで飲むと効き目が半分くらいに減ってしまうものもあります。いつも飲んでいる薬について疑問を感じたときは、お近くの薬局の薬剤師に気軽に質問してみてください。

問合せ:健康センター
【電話】23-2191

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