■秋祭りに奉納される獅子舞
文化財保護指導員 神森 正
市内には、無形民俗文化財に指定されている8つの獅子舞が保存・伝承されています。この内の7つが3匹(雄2雌1)獅子舞で、その内の5つが、神社の秋の例大祭で御神前に奉納されます。それぞれの獅子舞は、メロディーや演目、衣装等が違っています。どの獅子舞にも「雄獅子2匹が雌獅子をめぐって争うが、最後は3匹仲良く舞う」というようなストーリーが共通しており、1つの演目だけを見ても、流れは分かりにくいかもしれません。
秋祭りの1番手が長淵2丁目にある鹿島玉川神社に伝わる獅子舞(地元では鹿舞という)で、今年は9月15日の午後3時頃から奉納されるそうです。次の22日には友田町5丁目の御嶽神社に伝わる獅子舞が行われます。ここでは、「道中」と言って、友田町自治会館から御嶽神社まで隊列を組んで進みます。10月13日には、成木3丁目の熊野神社の獅子舞と野上町1丁目の春日神社の獅子舞が同じ日に御神前に奉納されます。そして5つ目は梅郷(下郷)の獅子舞(正式には梅郷1・2丁目の三社祭礼の時に奉納される)が、10月19日に梅郷6丁目にある下山八幡神社の祭礼(上郷)に出向いて奉納の舞を披露します。
どの獅子舞も数百年からの伝統を誇っており、見比べてみるのも面白いかと思います。時間や場所については各神社か郷土博物館にお問い合わせください。
問合せ:郷土博物館
【電話】23-6859
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