日々感じた小さな想いを綴らせて頂きます。
■第35回『萌えいずる瞬(とき)』
素晴らしい風だ。爽風、薫風、…五月の風はなぜこんなにも心地良いのだろう。小鳥たちがさえずり、輝くように成長する若葉が風になびく光景に見とれるのは最も好きな時間のひとつだ。そして身近な自然界では、ほんの小さな事だけれど、目にも鮮やかな出来事が起きていて、それに気付く喜びもひとしおだ。
この春、私が見つけたその瞬(とき)は、4月9日朝。中学校の入学式だというのに強い雨音に目覚めたが、それまでの雨と何か違う。温かいのだ。カーテンを開けて見渡すと、雨に煙る薄暗さの中、目の前の柿の枝のところどころと、庭の隅のタラの木の先端が、明るく光っていた。昨日までは木枝の色だったから、瑞々しい若芽が披ひらき出した数センチ四方は、まるで灯りがともった様だ。成長の始まりを促し、萌え出る力を一気に高める雨だったのだ。
新入生の顔は輝いていた。一人ひとり、全員が。年少人口比率が県内最多と子どもが最も多い本市。県内143校のうち最多の新入生を迎える氏家中学校の式典はとちぎTVで紹介された。翌日は市内6つの小学校の入学式が桜花爛漫に彩られながら行われ(南小は過去最多の児童数)、新学期がスタートした。
萌えいずる若葉の成長の如く、一人ひとりの眩さに胸がいっぱいになった。本市はより一層、教育に注力していこうと強く思う。
さくら市長 花塚隆志
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