■交流によるまちづくり
下野市では、まちづくりの基本的なルールを自治基本条例で定めています。その中で、国内交流と国際交流が次のように定められています。
◇国内交流(36条)
市は、歴史や文化を共有する市町村と交流し、歴史や文化を大切にするまちづくりを推進する。市は、災害に備え、他市町村との相互支援を推進する。
◇国際交流(37条)
市は、国際交流の文化を大切にし、市民の国際交流活動の支援に努める。市と市民は、国際交流活動に努める。
■国内交流(1) 香川県高松市
高松市との交流は、合併前の旧国分寺町において、平成13年の全国国分寺サミットをきっかけに、全国に2つしかなかった「国分寺町」という同一の町名を縁に始まりました。
その後、両町は下野市、高松市として合併しましたが、交流は続き、平成25年には歴史文化交流協定と災害時における相互支援協定を締結しました。
◇小学生による交流
両市は小学生を中心とした派遣団による相互交流を続け、今年で27回目を迎えました。
8月8日から10日にかけて、市内小学生22名と引率5名による派遣団27名が高松市を訪問し、讃岐うどん打ち体験や海水浴による高松市の小学生との交流を行ったほか、讃岐国分寺跡見学、天平衣装体験、鬼ヶ島探検など、讃岐国分寺周辺の歴史風土への理解を深めました。
8月23日から24日には、高松市派遣団26名が下野市を訪問し、下野市の小学生とふくべ絵付け体験や下野市の紹介による交流を行ったほか、国分寺跡や下野薬師寺歴史館などを見学し、下野市の魅力に触れました。
今後も派遣団の相互交流によって、両市の絆をさらに深めていきます
■国内交流(2) 岐阜県本巣市
本巣市との交流は、昭和60年、合併前の旧国分寺町が、本巣市(当時は根尾村)から日本三大桜の1つである根尾谷淡墨桜の実生苗20本を譲り受けたことから始まりました。天平の丘公園で現在も9本の淡墨桜が可憐な花を咲かせているほか、平成16年にも淡墨桜を譲り受け、JR小金井駅西口ロータリーのシンボルツリーとなっています。
両市は、この淡墨桜が繋いだ縁を大切にし、恒久的な友好関係を構築するために、令和4年に友好都市協定ならびに災害時における相互応援協定を締結しました。
◇桜を介した文化交流
4月4日から5日にかけ、市長と議長のほか、国内交流協会、文化協会、商工会など関係者13名が本巣市淡墨桜感謝祭に招待され、根尾谷淡墨桜見学などにより交流を深めました。
今後は令和6年3月開催予定の天平の桜歌会へ本巣市を招待する予定となっており、淡墨桜が繋いだ縁を大切に、さらに交流を深めていきます。
■市国内交流協会 会員募集
市国内交流協会は、市民を主体とした幅広い分野での国内交流を推進し、相互理解と友情を深め、地域間の友好親善を図ることを目的に活動しています。国内交流事業に興味のある方ならどなたでも会員になれますので、皆さまのご入会をお待ちしています。
◇年会費
個人会員:1口…1,000円
法人会員:1口…3,000円
団体会員:1口…5,000円
■国際交流(1) 姉妹都市ディーツヘルツタール(ドイツ)
ディーツヘルツタールは、ドイツ中部のヘッセン州にあり、広大な森林地帯の中にある自然豊かな美しい町です。人口は約6千人(下野市の約10分の1)、面積は約37平方キロメートル(下野市の約半分)です。
◇「石橋」から始まった交流
ディーツヘルツタールには、シュタインブリュッケン(日本語で石橋の意味)という地区があり、獨協大学名誉学長の石橋長英博士(故人)が旧石橋町と交流の橋渡しをしたことから、両町の交流が始まりました。
1975年4月に姉妹都市となってから、双方の合併後も交流が続いており、2025年には50周年を迎える予定です。
◇中学生相互派遣事業
3年に1回実施されているこの事業では、いままで下野市(旧石橋町)から8回、ディーツヘルツタールから7回、中学生が相互派遣されてきました。
ホームステイをしながらの学校訪問や町内施設見学、文化体験などが、生徒たちの国際感覚を養う貴重な機会となっています。派遣をきっかけに留学や国際的な職業を目指す学生も出ており、世界に羽ばたく人材の育成に役立っています。
今年はコロナ禍を経て6年ぶりに、合併後5回目となる海外派遣事業が実施され、9月17日から23日にかけて、市内中学校と義務教育学校に在籍する生徒16名が姉妹都市に派遣されました。
フランクフルト国際空港でディーツヘルツタールの皆さんに出迎えられ、ホームステイが始まりました。町内にある自動車博物館の見学やスポーツを通した交流、現地の学校の授業体験、歓迎会などのプログラムの他、ホストファミリーと過ごす1日やライン川沿いの街への遠出など、充実したスケジュールで、6日間はあっという間に過ぎていきました。別れ際には「帰りたくない」という声や涙ながらに別れを惜しむ姿もあり、生徒たちにとって貴重な経験となったようです。
来年3月には、ディーツヘルツタールの生徒たちが下野市を訪問する予定です。
■国際交流(2) ミュンヘン大学生の受け入れ
ミュンヘン大学は、ドイツの南部バイエルン州の州都ミュンヘン市にあり、18学部に約5万2千人の学生が在籍している総合大学で、1472年に創設されました。
毎年8月、大学で日本語のクラスに所属している学生が、日本語や日本文化に触れるため、下野市に2週間ホームステイをします。コロナ禍を経て4年ぶり27回目の実施となった今年は、8月17日から31日まで、8名のミュンヘン大学生が下野市に滞在しました。
滞在中は、書道や弓道、下野市の歴史、昔遊び、中学生や自治医科大学生との交流、浴衣の着付け、琴演奏、かんぴょう料理、ふくべ細工など、様々なプログラムを行いました。その様子は、広報しもつけ10月号表紙に掲載しています。
今年は特に暑かった日本の夏。そんな中、体調不良もなく無事に全行程を終了できました。安堵と別れの寂しさに涙する場面もありましたが、ミュンヘン大学生はもちろん、ホストファミリー、市国際交流協会にとっても素晴らしい交流の時間を過ごすことができました。
■国際交流協会 会員募集
市国際交流協会では、随時会員を募集しています。
ご入会いただくと、年に3回発行される会報が届くほか、語学体験講座の受講ができるようになります(別途、受講料がかかります)。また、協会主催のイベントや国際交流員イベントにお安い会員料金でご参加いただけることがあります。
外国や国際交流に興味のある方、外国の方と交流してみたい方は、ぜひご入会ください。
◇年会費
個人会員:1口…1,000円
学生会員:1口…500円
ファミリー会員:1口…2,000円
法人会員:1口…5,000円
問い合わせ先:市民協働推進課
【電話】32-8887
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