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障がい福祉瓦版

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栃木県下野市

■精神障がい者ピアサポーター
「ピア(peer)」とは、英語で「仲間」や「同等の人」を意味します。精神障がいの分野では、自らも病気や障がいを抱えながら、同じような立場の人のために活動をしている「ピアサポーター」がいます。日本では、2000年代から徐々に広がってきました。今回は、市内でここ数年、精力的に活動しているピアサポーターについてご紹介します。

▼活動場所
ピアサポーターが所属しているのは、石橋にある「地域活動支援センターゆうがお」です。平成21年に開所した、精神障がいを持つ方のための通所施設で、市の委託で運営されています。人との交流や創作活動などの機会を提供し、地域生活を支援しています。
地域活動支援センターゆうがお 石橋950-2【電話】53-4621

▼「ピア部」の誕生
もともと県南地区では、県南健康福祉センターが中心となって、精神障がい者ピアサポーターの育成を進めていました。ゆうがおからも有志が参加していましたが、ピアサポーターの認知度は、精神科医療や福祉に携わる人の中でさえあまり高いとは言えず、活動の機会は限られているのが実情でした。
令和2年4月、「苦しんでいる人の助けになりたい」「自分の経験が何か役に立つのではないか」「もっと活動したい」という思いをもったゆうがおのピアサポーターが集まり、「ピア部」が発足。現在4名が在籍し、ゆうがおの職員が後方支援をしています。

▼主な活動実績
○研修
当事者の体験を語る座談会に参加
•令和3年11月障がい福祉セミナー(参加対象:民生委員)
•令和4年9月障がい福祉セミナー(参加対象:ケアマネジャー)
○ピアサポーターの交流・啓発活動
•県南地区ピアサポーター交流会(年5回)
•ピア部の広報誌「ゆうとぴあ」発行
○その他
•ゆうがお見学者・体験者への対応
•月1回のミーティングなど

▼ゆうがお「ピア部」所属 ピアサポーター
それぞれニックネームとオリジナルのキャラクターをもっているので、由来とともにご紹介します。通院と服薬を続けながら、地域で安定して生活している方々です。県南健康福祉センターより、ピアサポーターの委嘱を受けています。
名前:クイーンさん(オセロが強い)
病名:統合失調症

名前:キングさん(将棋が強い)
病名:統合失調症

名前:トンガリさん(髪形がとがっている)
病名:統合失調症

名前:タマさん(ネコが好き)
病名:対人恐怖症・強迫性障がい

○関係者の声
・ゆうがお職員
個性的なメンバーで、いつも楽しく活動しています。皆さん意欲的です。見学や体験の方が来ると、ピア部の皆さんが率先して話しかけて、緊張をやわらげてくれるので、とても助かっています。
・研修参加者
想像と違い、とても普通の方たちでした。皆さんが障がいのことを前向きにとらえていたのが印象的でした。直接お話を聞くことができてよかったです。誰でもかかる病気だということがよく分かりました。

▼イベントのご案内
精神障がいをより広く知っていただくための講演会を企画しました。今回ご紹介した「ピア部」の皆さんにも参加していただき、座談会形式でいろいろなお話をうかがいます。どなたでも参加できます。

○しもつけ福祉塾「当事者の声を聞く~精神障がい~」
日時:10月24日(火)午後1時30分~3時30分
場所:石橋公民館2階会議室2・3・4
定員:50名(前日までに申し込みが必要です)
参加費:無料
申し込み:市障がい児者相談支援センター
【電話】37-9970

相談・問い合わせ:市障がい児者相談支援センター
【電話】37-9970

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