市内にはさまざまな障がい福祉施設があり、入浴・食事の介助や就職に向けた訓練など、日々、障がいをお持ちの方の生活をサポートしています。
障がいの個性、生活環境、家族、経済面など、人によっては複雑な困りごとがあるなか、障がい福祉施設の職員は、一人ひとりに寄り添った支援をする必要がありますが、「人を相手とし、人が行う」ものである以上、職員個人の資質や能力が、サービスの質に直結します。
市内の施設が共に学び、共に人材を育成する機会をつくるため、市地域自立支援協議会の相談支援部会が中心となり、下記研修会を開催しました。
■下野市障がい福祉施設従者研修
参加対象を管理者と従事者に分け、それぞれ異なる内容で実施しました。
◆管理者向け
日時:7月30日 午後1時30分~3時30分
講演内容:「管理者の立場と視点の違いについて」
~隣の管理者どうしてる!?人材育成and職場風土横のつながりを持って共に学び・共に成長!!~
講師:栃木県障害者相談支援協働コーディネーター 大嶋奈央子氏
◆従事者向け
日時:9月2日 午後1時30分~3時30分
講演内容:「もっと知ろう!その人のこと・障がいのこと」
~その人らしさを理解し、知識を実際の柔軟な対応へ~
講師:(一社)Bridge 代表理事 山口理貴氏
管理者向け研修では主に人材育成について、従事者向け研修では障がい特性や対応方法について、講師の先生よりお話を伺いました。
講演後は異なる施設の職員同士で、職場の悩みや、障がいをお持ちの方に対する具体的な対応方法などについて、相談や意見交換をしました。
なお、なるべく多くの方が参加できるように、同じ内容の研修を12月と、令和7年2月にも実施予定です。
◆参加者の声
◇管理者
・職場では中間的な役割で、相談できる場所がなかったので、研修に参加し仲間ができた感覚になった。
グループワークで学んだ事を活かしつつ、職場の雰囲気を良くしたい。
・新人職員や異動してきた職員に対する、的確な指導方法やコミュニケーションの取り方を学ぶことができた。
◇従事者
・専門的な支援について職場では中間的な役割で、相談でき学ぶことができた。
・他の施設の職員と話すことで、視野が広がった。
・私たちがご本人についてどの程度理解できているかが、支援の質に影響すると分かった。
今後はご本人の行動をよく見て、「なぜその行為をするのか」を考えながら支援をしていきたい。
■市障がい児者相談支援センター
当センターでは、下野市にお住まいの障がいのある方や、そのご家族などからの相談はもちろん、支援にあたる職員の方々からの相談も受け付けています。さまざまな分野の相談に対応できるよう、社会福祉士や精神保健福祉士、相談支援専門員などの専門職が在籍しています。お気軽にご相談ください。
相談・問い合わせ先:市障がい児者相談支援センター
【電話】37-9970
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