財政状況に対する理解を深めていただくため、民間の会計基準を活用し財務書類を作成しています。
令和4年度決算に基づき、国より示された統一基準を用いて財務書類4表を作成しました。
ここでは、財務書類4表のうち「貸借対照表(バランスシート)」のみ掲載しています。それ以外の財務書類は、市ホームページでご覧ください。
◆貸借対照表(バランスシート)とは
地方公共団体の決算は、その年度における収入・支出の状況を表しているのに対し、貸借対照表は今までに市が建設してきた学校や福祉施設、道路、公園などの資産(市民の財産)の状況と、そのために将来負担しなければならない借入金などの負債を把握することができます。
《一般会計等バランスシート》
(令和5年3月31日現在)
●資産合計 1,241億1,600万円 [市民1人当たり206万円(207万円)]
●負債合計 299億3,284万円 [市民1人当たり50万円(54万円)]
●純資産合計 941億8,316万円 [市民1人当たり157万円(154万円)]
( )内は前年度数値
※令和5年1月1日時点の住民基本台帳人口60,140人で計算しています。
※上記のバランスシートは、一般会計と石橋駅周辺土地区画整理事業特別会計、仁良川地区土地区画整理事業特別会計、歳入歳出外現金を合算したものです。
◆バランスシートから分かること
これまで市は、1,241億1,600万円(B)の資産を形成してきました。そのうち、有形固定資産(学校・道路・公園など)の1,089億1,804万円(A)が将来に引継ぐ資産になります。
資産のうち941億8,316万円(D)は、これまでの世代の負担ですでに支払いが済んでいます。残りの299億3,284万円(C)を、将来の世代が負担していくことになります。
純資産(D)が負債(C)より多いほど、健全な財政運営ができているといえます。
《連結バランスシート》
(令和5年3月31日現在)
●資産合計 1,785億6,382万円 [市民1人当たり 297万円(298万円)]
●負債合計 670億8,034万円 [市民1人当たり 112万円(117万円)]
●純資産合計 1,114億8,348万円 [市民1人当たり 185万円(181万円)]
( )内は前年度数値
※令和5年1月1日時点の住民基本台帳人口60,140人で計算しています。
※連結バランスシートは、下記の一般会計など、特別会計など及び関係団体を加えたものです。
○一般会計など
・一般会計
・土地区画整理事業特別会計(石橋駅周辺・仁良川地区)
・歳入歳出外現金
○特別会計など
・国民健康保険特別会計
・後期高齢者医療特別会計
・介護保険特別会計
・水道事業会計
・下水道事業会計
○関係団体
・石橋地区消防組合
・小山広域保健衛生組合
・栃木県後期高齢者医療広域連合
・栃木県市町村総合事務組合
・グリムの里いしばし
・下野市農業公社
・下野市社会福祉協議会
・下野市シルバー人材センター
・道の駅しもつけ
・下野市観光協会
◆財務書類公表の背景
現在の地方公共団体の会計制度は、単年度の収入・支出を対比した「現金主義」が採用されています。この制度では、決算書からその年にどのような収入があり、それをどのように使ったかといった現金の動きが分かりやすいものの、地方公共団体が整備してきた資産の情報や、行政サービス提供のために発生した1年間のコストの情報が把握できませんでした。そのような中、地方公共団体の資産や負債の情報が分かる、企業会計的な手法を取り入れた公会計の整備が求められ、平成29年度からは全国統一の基準である「統一的な基準に基づく財務書類」を採用しており、団体間の比較がしやすくなりました。
問い合わせ先:財政課
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