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自治体の皆さまへ

国際交流員ウィルペルトのコラム(1)

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栃木県下野市

■また会えますように
Auf Wiedersehen(アウフ ヴィーダーゼーエン)

皆さん、3年間ありがとうございました。
私を下野市の国際交流員として歓迎してくださって、ありがとうございます。
2021年10月、コロナ禍がちょうど落ち着いたころ、私はやっと来日できました。コロナのせいで、入国手続きは厳しかったです。飛行機に乗るためには、PCR検査で陰性でなければなりませんでした。本来、私が日本に来るはずだったときから1年以上も待たされて、やっと日本に来ることができるチャンスを絶対に失いたくなかったので、検査結果が絶対に陰性になるように、母と私は丸2週間、一度も外出せずに家にいました。第一隔離でした。もちろん、日本に到着して空港で再検査を受けなければなりませんでしたが、飛行機に乗る全員が少なくとも搭乗前48時間以内に陰性でなければならなかったので、おそらく地球上で最も安全なグループだったでしょう。
入国審査を無事通過した後、空港近くのホテルに運ばれ、そこでもう一度2週間の隔離生活を送りました。私たちは特別なアプリを入れたスマートフォンを持たなければならず、毎日、私たちがまだ部屋の中にいて外に出ていないことを証明するために、テレビ電話を受けなければなりませんでした。1日に3回、部屋のドアにお弁当が置かれていましたが、その2週間のほぼ毎日からあげ弁当だったので、今は避けられるならほとんどからあげを食べません。

国際交流員の仕事は多岐にわたります。
ドイツとの関係を保つため、姉妹都市のディーツヘルツタールと連絡を取り合い、手紙を翻訳し、学生交流に同行し、市長たちの間のテレビ電話などを通訳します。日本のドイツ大使館とも連絡を取ります。去年は、この連絡を通じて、市長たちのドイツ大使館への訪問を手配することができました。そして、4月にはドイツ大使が下野市を訪問することになり、通訳をしました。
去年の夏は、ドイツのミュンヘン大学生が参加する国際交流協会の「グリムの里夏期日本語講習会」に同行し、通訳をしました。今年もまた講習会があるので、興味のある方はぜひ関わってほしいです。

その他に、ときどき他の団体や公民館、学校などから、ドイツについてのプレゼンテーションや講演会、文化紹介を頼まれて嬉しかったです。
そのような特別な行事の他に、たくさんの定期的な仕事があります。毎月の広報紙のコラムの作成と、音訳ボランティア「こだま」による目が不自由な方のためのコラムの録音、FMゆうがおの「ピタッとラジオ」への出演、秋から春にかけて月2回、市の保育園で「えいごであそぼ」を行う、などなど。そして、国際交流協会の活動をサポートします。毎月のママパパEnglishに、年に1回の市民活動センターまつり、グリムの森フェスティバル、産業祭、クリスマスパーティーなどで協会の会員さんと一緒にブースに出たり、ボードゲームなどを提供したりします。そして、ドイツの風物詩に合わせて、アドベンツカレンダー作りやイースターエッグ探し、イースターエッグ色付けなどのイベントを開催します。

祭りや他のイベントがない月には、国際交流員が自分のやりたいイベントや講座を提案できるのは、この仕事の一番いいところだと思います。私はカリグラフィー体験、マクラメ講座、ドイツ語講座、ドイツ語井戸端会議、ドイツ語さんぽ、ボードゲームの午後、お米に合うドイツ料理教室とレモンケーキ作りを開催しました。
講座やイベントを開催するのは私にとって初めての経験で、いつもすごく緊張しました。ですが、マクラメ講座に多くの参加者が連続で申し込んでくださったこと、お互いを知ることができたことは、本当にありがたく嬉しかったです。
個人的に、この3年間のハイライトは昨夏のミュンヘン大学生が来た2週間の「グリムの里夏期日本語講習会」でした。国際交流員としてずっと同行し、通訳し、私もいろいろ学びました。下野市についても新しい発見がたくさんあって(資料館、歴史館、まがたま作りなど)、日本文化についてもたくさん学びました。弓道の体験や浴衣の着付け、琴の実演や書道などにも挑戦し、今まで触れることがなかったことを体験できたのはすごく楽しかったです。
もう1つのハイライトは、ディーツヘルツタール市との交流でした。普段、下野市の学生たちと接する機会はあまりなく、先生たちが子どもたちとどのように接しているのかも見ることができて、興味深い経験でした。私も中高生の頃3回学生交流に参加したことがあり(フランス2回、イギリス1回)、今回、大人の目線から参加するのも興味深かったです。

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