■バイエルンの人口、産業、そしてオクトーバーフェスト
Bayerns Bevölkerung, Industrie und Oktoberfest
バイエルン べフェルケルング インダストリー アンド オクトーバーフェスト
◇ドイツと日本の関係
ドイツと日本の二国間の関係は伝統的に友好的です。技術・経済面での交流も活発で、日本にとってドイツは、ヨーロッパ最大の貿易相手国です。
1861年(万延元年)1月24日に日本とプロイセン(当時)の間で修好通商条約が締結されてから、すでに150年以上がたちました。
今回は、そのドイツの中で最も南に位置し、最も面積の大きな州であるバイエルン州についてご案内します。
◇ドイツ バイエルン州
その昔、北の大国プロイセン、南の大国バイエルンと称されたバイエルン州は、現在でもドイツの中での経済的中心地として発展しています。州内には、医療技術産業だけでも530社の企業、3万人の雇用があり、ほかにも自動車産業、エレクトロニクス産業などが盛んです。
また、日本でも話題になっている第4次産業革命(Industrie(インドゥストリー)4.0)は、特に工業が発展したバイエルン州で大きな一歩を踏み出しています。
また、”Internet of Things(インターネット オブ シングス)(IoT)”とも関連の高いインターネット産業も発達しており、全ドイツのIT企業のうち、40%がバイエルン州に拠点を持っています。
◇ミニコラム:Bayrische Uhr(バイエルン ウアー)(バイエルンの時計)
現在ドイツ国内には合計で16の連邦州がありますが、その中でもバイエルンは、かつて大国と称されたように、いつも特別な存在として知られています。
よく言われる冗談として、「バイエルンでは時計が逆方向に進む」というものがあります。また、バイエルンには、この冗談を受けて、お土産物として、逆に進む時計などを販売するユーモアもあります。
◇バイエルン州の居酒屋
私が住んでいたミュンヘンは、バイエルン州の州都であり、経済と文化の中心です。ミュンヘンに住んでいたとき、よくWirtshaus(ヴィーツハウス)(居酒屋)へ友達に会いに行きました。大学の授業が終わったらクラスメイトと一緒にバイエルン州の名物を食べたり、ビールを飲んだりしました。一番注文した料理は、子牛肉で作られている「シュニッツェル」です。付け合わせはいつもフライドポテトやポテトサラダにしました。
食べ終わったら「スカート」という伝統的なドイツのトランプゲームをする習慣もありました。32枚のカードを使い、3人が勝負に参加できるカードゲームです。
◇バイエルン州ミュンヘン市
ミュンヘン市は人口148万人を擁し、ドイツ国内では、ベルリン(366万人)、ハンブルク(185万人)に次ぐ3番目に大きな都市です。ドイツ国内には他に100万都市はケルン(約108万人)があるのみで、フランクフルト(約76万人)やデュッセルドルフ(約65万人)などの有名な都市も、実は規模としてはあまり大きくありません(人口はすべて2024年現在)。
ミュンヘン市は、その規模の大きさとはうらはらに、伝統的な雰囲気を残していることから、「大いなる田舎」と呼ばれたりもします。また、この地方で話されるバイエルン方言にも特徴があり、ドイツの中でもよくネタにされる地域です。
1972年にミュンヘン・オリンピックが開催され、それを機会に世界的にも有名になりました。中でも人気があるのは、毎年9月の末から10月の16日間にかけて、市内のテレージエン広場で行われる世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」ではないでしょうか。
さらに、市内には自動車で有名なBMW社、エレクトロニクス産業のSIEMENS社、保険産業大手のアリアンツ社やミュンヘン再保険(ミュニック・リー)社などが拠点をおいており、経済的にも豊かな自治体となっています。私の友達にも、BMWやアリアンツ社で働いている人が多いです。BMWの場合、社員は割り引きで自社の車が安く買えるそうです。
ミュンヘン市公式ホームページで、市の行政についてのほか、イベントや文化プログラム、ツーリズム、ショッピング、レストランなどの情報がご覧いただけます。
【HP】https://www.muenchen.de/(ドイツ語)
【HP】https://www.muenchen.de/int/en.htm(l英語)
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