■ドイツの祝祭日と学校休暇
Gesetzliche Feiertage und Schulferien in Deutschland
(ゲセツリへ ファイアタゲ ウンド シュールフェリエン イン デチェランド)
元旦に始まり、成人の日、建国記念の日など、例年、日本には年間に16日前後の祝日がありますが、ドイツにも宗教的および政治的な祝祭日があります。1月1日の新年の祝日と5月3日のメーデー、10月3日のドイツ再統一記念日以外は、キリスト教関連の祝日が多いです。
ドイツはキリスト教のなかでも、カトリックとプロテスタントが混在しているため、ドイツ全土で祝日とされている日の他に、カトリック信者の多い州だけ、あるいはプロテスタント信者の多い州だけで祝われる日が存在するため、州によって祝日が異なることもあります。また、宗教的な祝祭日の中には、毎年同じ日に休みになるのではなく、その年によって日付が変わるもの(移動祝祭日)もあり、なかなかややこしいです。
さらにややこしいことには、この祝祭日の前後に、学校も1週間や2週間という単位で休暇になりますが、この休暇の時期が州によって異なることがあります。保護者が子どもの休暇に合わせて自分も2週間の休暇を取ることも多いので、ドイツの会社とビジネスをする可能性のある方は頭の片隅に置いておきたい知識ですね。
■1/6三賢人の祝日 Heilige Drei Könige(ハイリゲ ドライ ケーニゲ)
「公現祭(こうげんさい)」とも呼ばれ、「ベツレヘムの星」を見た東方の三博士がベツレヘムまで旅し、赤ん坊のイエスに会った日とされています。この日、地域のカトリックの子どもたちが3人の仮装をして、近所の家を回ります。呼び鈴を鳴らして人が出てきたら、祝いの歌を歌うか、詩を暗唱し、ドアの上にチョークでその年とCMBと書きます。Christus Mansionem Benedicat(クリストゥス マンショネム ベネディカット)、ラテン語で「キリストよ、この家に祝福を与えたまえ」という意味です。家の人は子どもたちにお菓子と、世界中の困っている子どもたちのための募金を渡します。この習慣には毎年およそ50万人の子どもが参加し、2024年には約460万円にのぼる募金が集まりました。
■2024年と2025の祝祭日一覧
※赤字は移動祝祭日、( )内にアルファベット(州の略称)があるのは、特定の州だけで祝われる祝日。ちなみに、BBはブランデンブルク州、BEはベルリン、BYはバイエルン、HEはヘッセンです。他の略称がどこの州かもぜひ調べてみてください!
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