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自治体の皆さまへ

自治医科大学附属病院 連携協働コラム

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栃木県下野市

~ Jichi Medical University Hospital~

■自治医科大学附属病院に周術期センターが開設しました!
自治医科大学附属病院では、手術を受ける患者さんがより安心して手術を受け、円滑に日常生活を取り戻せるよう、このたび周術期センターを開設し、令和6年9月17日から周術期外来を開始しました。
手術イベントは、望む、望まないに関わらず、自分の体力や回復力が試される場でもあります。周術期センターでは、手術を行う医師だけではなく、余病に関わる外来診療部門、麻酔部門、看護部門、薬剤部門、口腔ケア、栄養、リハビリなどの多職種がチームで協力しあい、手術に臨む患者さんの栄養や体力・筋力・全身状態を改善し、体調を整え、最良の状態で手術を迎え、順調な回復過程を経て退院してもらうことを目指しています。「周術期」という言葉は、耳慣れない方も多いと思いますが、手術前から手術後の一連の期間のことをいいます。手術を安全に受けるためには、周術期のさまざまなリスク(体力や喫煙・飲酒習慣、口の中の衛生状態、栄養状態や飲んでいるお薬、不安など)への対応が必要です。一見そんなことと思うかもしれませんが、これらのリスクは手術そのものや、その後の回復に大きく影響します。

◆各部門の役割
◇麻酔部門
患者情報をもとにした手術リスク判定と主治医との連携による手術準備

◇看護部門
・手術室看護師…手術を受ける患者の術前からのケアと指導および手術に対する不安軽減
・外来看護師…入院や手術の準備物品などの説明支援

◇薬剤部門
常用薬(市販薬を含む)やサプリメントの服用状況確認や休薬指導

◇栄養部門
手術に適した栄養状態で手術を迎えるための術前の栄養状態評価と栄養指導

◇口腔ケア(歯科口腔外科医、歯科衛生士)
口腔内細菌が原因となる手術後合併症(誤嚥(ごえん)性肺炎など)の予防や入院中の口腔内トラブル(歯の脱落・破折)予防のための、動揺歯の有無確認やセルフケア指導・専門的口腔ケアの実施

◇リハビリ(理学療法士)
手術に適した体力の維持向上のための体力測定や運動・呼吸訓練の指導

そして今回、インターネット上の動画を使用した説明支援を導入しました。動画は二次元コードを読み込むことで周術期外来受診前に自宅で家族と見ることもでき、患者家族の皆さまの理解の手助けになればと期待しています。動画は院内でも視聴することができ、繰り返しの視聴も可能です。それにより医療者側の説明時間の削減による業務の効率化や、ゆとりを持った個別対応によるサービスの向上にも役立っています。

■病院からのお知らせ
◇令和6年度第2回 自治医大 脳卒中・心臓病「市民公開講座」
脳卒中・心臓病は長期的に「予防する」ことが大切です。今回はフレイル(加齢による心身の衰え)予防について、栄養とリハビリテーションの観点からの講演(専門医、管理栄養士、リハビリテーション専門職)を行います。関心のある方はどなたでも参加できます。地域の皆さまが脳卒中・心臓病に関する知識を深められるよう情報提供、啓発活動を行っています。
申し込みは不要です。ぜひご参加ください。
日時:2月21日(金)午後2時~3時30分
場所:自治医科大学 地域医療情報研修センター 大講堂
内容:フレイル予防について(専門医・管理栄養士・リハビリテーション専門職による講演)
参加費:無料

問合せ:自治医科大学附属病院 脳卒中・心臓病総合支援センター
【電話】58-7107(直通)
午前8時30分~午後5時15分
月~金曜日(休診日を除く)

◇がん患者と家族のサロン虹
病気でつらい気持ち、ひとりで抱えていませんか?自治医科大学附属病院では、「がん患者と家族のサロン虹」を開催します。
病気との向き合い方を学んだり、話し合いの時間を持ったりする場です。がんの種別は問いません。申し込みは不要ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。
医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、公認心理師、事務職員、ピア・サポーターがサポートします。
日時:2月13日(木)午後2時~4時
場所:自治医科大学附属病院 立体駐車場棟 大会議室
内容:
・レクチャー「アピアランスケア~自分らしい外見ケア~(看護師)」
・リラクセーション体験
・自由な語り合い
・社会資源ブース
・アピアランスケアブース
参加費:無料

問合せ:自治医科大学附属病院 がん相談支援センター
【電話】58-7107(直通)
午前8時30分~午後5時15分
月~金曜日(休診日を除く)

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