新しい論語素読のテキスト『壬生論語古義抄(みぶろんごこぎしょう)』から、章句を紹介します。
【四六】
子(し)の曰(いわ)く、 憤(ふん)せざれば啓(けい)せられず。
非(はい)せざれば発(はっ)せられず。
一隅(いちぐう)を挙(あ)ぐるに、三隅(さんぐう)を以(もっ)て反(はん)せざれば、
則(すなわ)ち復(ふく)せられず。
(述而第七)
先生が言われた。「わかりたくてわからない気持ち、言いたくて言えない気持ちがなければ啓発してもらえない。一つの角を示されたら他の三つの角を答えるくらいでなければ、再び教えてもらえない。
※「非する」の「非」は環境依存文字のため置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
▽みぶまるから一言
この章句は、「自ら情熱を持って取り組まない人や根気強く取り組めない人は何を教えてもピンとこないし身につかない。四角いものの一隅を教えたらあとの三隅を試行錯誤しながら自分で解明するぐらいの意欲がなければ何一つものにならない。」ということを教えてくれているね。
毎週土曜日午前9時から10時まで、歴史民俗資料館で、この『壬生論語古義抄』を使った素読の教室《壬生論語古義塾》を開催しています。
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