新しい論語素読のテキスト『壬生論語古義抄(みぶろんごこぎしょう)』から、章句を紹介します。
【五】
子(し)の曰(いわ)く、君子(くんし)は食飽(しょくあ)かんことを求(もと)むること無(な)く、居安(きょやす)からんことを求(もと)むること無(な)く、事(こと)に敏(と)くして言(げん)を慎(つつし)み、有道(ゆうどう)に就(つ)きて正(ただ)すを、学(がく)を好(この)むと謂(い)うべきのみ。
(学而第一)
先生が言われた。「君子については、食事の満足や住居の安楽を求めず、敏速に行動して言葉を慎み、正しい道を知る人に従って自分を正すなら、学問を好むと言うことができる。」
▽みぶまるから一言
この章句は、「人の上に立つものは、自分の満足を優先するのではなく、全体のためにやるべきことを最優先し、わがままを言わず徳のある人のアドバイスを基に自分を修正していく、そんな真の学問好きになるべきだ。」ということを教えてくれているね。
毎週土曜日午前9時から10時まで、歴史民俗資料館で、この『壬生論語古義抄』を使った素読の教室《壬生論語古義塾》を開催しています。
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