■この機会に認知症について考えてみませんか
1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)が、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発を実施しています。また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、認知症の理解促進のための様々な取り組みが行われています。
[Q.1]物忘れが増えると認知症なの?
[A.]「認知症」と「物忘れ」は違います。
認知症は、さまざまな原因によって、記憶力や判断力など脳の働きが低下して、生活に支障が出る病気です。加齢による「物忘れ」と「認知症」は違います。
『一般的な物忘れ』体験の一部を忘れる→日常生活に大きな支障はない
『認知症による物忘れ』体験全体を忘れる→日常生活に支障が出る
[Q.2]「認知症?」と気になったら?
[A.]認知症は早期発見と早期対応が大切です。
「おかしいな」と感じたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
▽認知症の早期発見のめやす
・物忘れがひどい
・判断・理解力が衰える
・場所・時間がわからない
・人柄が変わる
・不安感が強い
・意欲がなくなる
[Q.3]どんなサポートが受けられるの?
[A.]町や栃木県では、認知症を正しく理解して認知症の方やそのご家族を地域で支える取り組みをおこなっています。
○認知症地域支援推進員
町では、地域包括支援センターに認知症の方やその家族を対象とした相談業務を行う「認知症地域支援推進員」を配置しています。認知症の方の状態に応じて必要なサービスが適切に提供できるように、医療機関や介護サービス、地域の支援機関と連携しています。
○認知症初期集中支援チーム
家族等の相談により、複数の専門職が、認知症が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、アセスメント、家族支援等の初期の支援を包括的・集中的(おおむね6か月)に行い、自立生活のサポートを行うチームです。町では、地域包括支援センターに設置しています。
○認知症サポーター養成講座
町では、認知症を正しく理解し、認知症の方やその家族を支援する「認知症サポーター」を育成するための講座を実施しています。
○認知症ガイドブック(認知症ケアパス)
「認知症ガイドブック」は、認知症の疑いから発症、その進行とともに状態に応じて、どのような介護や医療などの支援を受ければよいのか標準的な目安を示したものです。詳しい内容は、町公式ウェブサイトからご覧ください。(町健康福祉課にも備えています)
○介護者サロン
町では、家族を介護している方などが集まって、情報交換やリフレッシュすることを目的に定期的に開催しています。
○オレンジカフェ
認知症の方やその家族、地域の方が自由に参加し交流できる場所で、気軽に利用できます。何か特別なことを行うのではなく、お茶とお菓子で何気ない会話を楽しむことが目的です。
令和6年度オレンジカフェ実施場所:
・オレンジカフェ福来ら(デイサービスしもつけ荘)
・オレンジカフェなごみ(東雲公園内ふれあい交流館)
○認知症の人と家族の会
1980年に京都府で結成され、現在は全国47都道府県に支部があります。「認知症でも安心して暮らせる社会」を目指し、つどいの開催や啓発活動、電話相談窓口の運営を行っています。
【電話】028-627-1122
・認知症の方と家族のための電話相談
月曜日〜金曜日(祝日、年末年始を除く)午後1時30分〜4時
・若年性認知症に関する相談
土曜日(祝日、年末年始を除く)午後1時30分〜4時
○RUN伴(ランとも)
認知症の人や家族、医療福祉関係者が地域住民と一緒にタスキをつなぎ、エリアを走ることで地域でのつながりを作り、深めるイベントです。町では、世界アルツハイマーデーに合わせて、認知症の普及啓発を行います。
日時:9月20日(金)午前10時〜午後4時
場所:役場本庁舎内にてチラシ・パンフレットの配布と、認知症相談コーナーの開設
[Q.4]認知症は予防できるの?
[A.]認知症の発生リスクを少なくするためには、生活習慣病の予防・改善や、運動や社会参加などにより脳を活性化することが大切です。
例:
・特定健診・高齢者健診の受診
・自治会活動や地域のお達者サロンへの参加
・介護予防事業への参加
◆上記の内容または高齢者のことでお困りのことなどありましたら、まず、お近くの地域包括支援センターにご相談ください。
・壬生北地区地域包括支援センター(南犬飼中学校区)【電話】86-3579
・壬生南地区地域包括支援センター(壬生中学校区)【電話】82-2119
・健康福祉課介護保険係【電話】81-1876・81-1877
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