子どもの健やかな歯を育てるためには、お父さんやお母さんだけではなく、おじいちゃんやおばあちゃん、そして地域の皆さまの協力が必要です。今回は、本市の子どものむし歯の状況と、予防のポイントについて紹介します。
令和4年度の本市の子どものむし歯有病者率(むし歯のある子の率)は1歳6か月児健診0.2%、2歳児歯科健診2.4%、3歳児健診12.4%で、2歳児歯科健診から3歳児健診までの間にむし歯になる子どもが多い状況です。
また、各健診におけるむし歯有病者率は年々減少傾向にありますが、国や県と比較すると、3歳児のむし歯有病率は高い状況です。
■大田原市の子どものむし歯有病率の推移
■3歳児健診におけるむし歯有病率の比較
※令和2年度実績
■「時間を決めて食べる」ことが大切です
飲食前の口の中は中性(pH…7)ですが、飲食を開始するとすぐに酸性に傾きます。
お口の中が酸性になると歯のミネラル分が溶け出しますが、飲食が終わるとだ液の働きによって、口の中が中性に戻り、歯の溶けた部分が修復されます。これを「再石灰化」といいます。
しかし、食事と食事の間にちょこちょこおやつを食べる「だらだら食べ」やジュースなど甘い飲み物の「だらだら飲み」をしていると、だ液によって歯を修復する時間が十分に取れないため、むし歯になりやすくなります。
実際に、乳幼児健診でむし歯のある子どもたちには、おやつやジュースをよく摂取しているという共通点が見られています。特にジュースや市販飲料の多くは、糖分を多く含んでいるだけでなく、酸性であるため、普段の飲み物は水やお茶がおすすめです。
(だらだら食べってよくないの!?)
▽時間を決めて食べているとき
▽だらだらと食べているとき
※pHの値が小さければ小さいほど酸性の性質が強くなり、歯が溶けやすくなります。
■むし歯から子どもを守るための3つのポイント
(1)規則正しい食生活
(2)保護者による毎日の仕上げ磨き
(3)定期的な歯科健診
みんなで子どものかわいい白い歯を守りましょう
問合せ:子ども幸福課[本]3階
【電話】0287-23-8634
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