子どもの目は、乳幼児期に急激に発達し、6歳ごろに0.8以上の視力を持つようになると言われています。この時期に目のピントが合っていない状態だと、視力や両眼視機能(立体視など)がうまく発達しません。しかし、乳幼児期は見えにくさを自覚していないことも多く、家族も気がつきません。
そこで、目の異常を早期に発見し、早期に治療を始めるための本市の取り組みの一部を紹介します。
■3歳児健診で屈折検査機器を導入しています
令和3年度よりスポットビジョンスクリーナーという検査機器を導入しました。この機器は目のピントが合うために必要な度数(屈折)を調べるものであり、検査は30秒~1分程度で終了します。絵指標を用いた視力検査だけでは見逃してしまう恐れの高い、弱視や斜視の発見率を高めることができます。
●令和5年度の健診結果
令和5年度の3歳児健診において、眼科での要精密検査の対象となったお子さまは、受診者425名のうち44名で10.4%を占めました。
その後医療機関を受診したお子さまは、36.1%が要治療、58.3%が要経過観察という診断でした。
▽精密検査対象者割合(眼科)
生後初めて視力を測る3歳児健診は、子どもの斜視や屈折異常(遠視・近視・乱視など)の問題を早期発見するために大変重要な健診です。
対象のお子さんはチャンスを逃さず、健診を受けましょう。
■子どものメディアとの付き合い方
メディアがダメなのではなく、上手な付き合い方を保護者が教えていくことが大切です。
▽5つの提言
1.2歳までは、テレビ・DVDの視聴を控えましょう。
2.授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。
3.すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。
4.子ども部屋にはテレビ、DVDプレイヤー、パーソナルコンピューターを置かないようにしましょう。
5.保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
※ここでのメディアとは、テレビ、DVD、電子ゲーム、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの電子映像メディアを指します。
(参考:日本小児科医会)
問合せ:健康政策課[本]3階
【電話】0287‒23‒7601
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