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市史編さんだより vol.49

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栃木県大田原市

■自然部会調査速報(15)~大田原の多様な自然~
2024年のオリンピックとパラリンピックは、フランスのパリで開催されました。9月8日放送のNHKテレビ「ダーウィンが来た!」では「パリはステキな鳥天国」ということで、歴史的建造物を利用して花の都に生きるハヤブサやチョウゲンボウが取り上げられていました。
猛禽類が市街地で見られることは意外に思われる方も多いと思いますが、ここ大田原でもオオタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウといった猛禽類を、中央1丁目や山の手1丁目といった街中で記録できました。
大田原市には湧水地、沼沢地、河川、山地、丘陵地、平地があり、それぞれの環境に応じて生物が分布しています。株式会社シンク・ネイチャー「日本の生物多様性地図化プロジェクト」(【URL】https://biodiversity-map.thinknature-japan.com/index.html)によると、大田原市の植物の種数は八溝山地と那珂川、箒川沿いが多いとされています(図1)。鳥類に関しても、調査地ごとに2時間の調査で見られた種数は、(1)箒川沿い13、(2)中央1丁目付近7、(3)南金丸10、(4)雲巌寺周辺16で、同様の結果でした(図2)。しかし、種数が少ない地区でも、前述の市街地における猛禽類以外に、南金丸では全国的に繁殖地が限られているケリが記録されるなど、大田原市には地区ごとに貴重な鳥類が生息していることがわかりました。
『大田原市史資料集第2集 大田原市の自然』にあるように、本市では日本有数の湧水地や多様な動植物を見ることができます。これからも、大田原の豊かな自然が守られていくことを願います。
(自然部会 刑部節)

※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

問合せ:文化振興課 A別館2階
【電話】0287‒47‒5031

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