■浮世絵「雪見美人図(ゆきみびじんず)」(那須家資料)
寒くなり、今年も鍋の季節がやってきました。寒い日に、熱々の鍋をつつきながら酒をいただく…。とても気持ち良いですね。今回は、そんな1コマを描いた浮世絵「雪見美人図」をご紹介します。
本品の作者は、三代目歌川豊国(うたがわとよくに)(初代歌川国貞(うたがわくにさだ))です。安政2(1855)年に作成したもので、法量は縦37cm、横25.4cmです。また、版元は伊勢屋兼吉(いせやかねきち)、彫士は横川彫竹(よこかわほりたけ)です。横川彫竹は、三代目歌川豊国の作品を多く残しました。
本品は、雪を見ながら徳利(とっくり)を片手に鍋をつつこうとする女性と、その後ろから声をかける女性を描いています。一人で楽しんでいることに怒っているのか、左側の女性は少し険しい顔をしています。
この作品は、12月12日(木)から那須与一伝承館で展示します。この機会に、ぜひご覧ください。
問合せ:那須与一伝承館
【電話】0287-20-0220
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