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なす風土記ものがたり vol.60

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栃木県大田原市

■大田原の日本遺産
日本遺産をご存じでしょうか。日本遺産とは地域の歴史や特色を通じて日本の文化伝統を語るストーリーを文化庁が認定し、発信・活用する制度のことです。平成30年(2018)、那須塩原市・大田原市・矢板市・那須町の4市町にまたがる那須野が原の開拓史が「明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚(ろまんたん)~」として日本遺産に認定されました。
那須野が原には開拓史を物語る文化財が点在しており、そのひとつが当館所蔵の『傘松(かさまつ)農場土地台帳図』になります。
傘松農場とは、明治16年(1883)、湯津上地区の品川(蛭田)から大田原地区の鹿畑・倉骨にわたる官有地の貸下げを受けた品川弥二郎(しながわやじろう)らが農場主となり開墾したのが始まりです。最初は品川開墾(しながわかいこん)と称し、明治32年(1899)以後、平田東助(ひらたとうすけ)が農場主となると、傘松農場と称されるようになりました。農場事務所の庭に、百余年を経た傘形の老松があったことが、農場名の由来です。
また、農場内には明治27年(1894)、品川信用組合が設立されました。時代の変化に応じて名称などを変え、現在は那須野農業協同組合湯津上支所となりました。

問合せ:大田原市歴史民俗資料館
【電話】0287-98-2151

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