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市史編さんだより vol.43

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栃木県大田原市

■現代部会調査速報(12) ~周年事業と市史編さん~
令和6年は、大田原市制が施行されてから70周年の節目にあたります。それを記念して現在、市では市史編さん事業を進めています。
昭和50年3月に刊行された『大田原市史前編』も、実は、市制施行20周年を記念したものでしたが、刊行までには様々な苦労があったようです。
岩瀬清氏らを専門委員に委嘱して事業を開始したのは、昭和34年6月のことでした。資料の収集や原稿の整理が思うように進まず、昭和41年に編集補助員を増員しましたが、昭和43年に一度専門委員会は解散しました。その後、岩瀬氏が単独で編集を続けましたが昭和46年に不慮の事故にあい、事業は暗礁に乗り上げます。昭和48年8月、大田原晴雄氏ら3名が新たに専門委員に委嘱されると、それまでに蓄積された、郷土史家・人見伝蔵氏が収集した大田原藩関連の資料や、岩瀬氏の近世の農民に関する原稿に加え、様々な項目が加筆されました。翌49年には編集補助員として益子孝治氏が加わり、原稿の校正などを一手に引き受け、翌年の市制施行20周年に合わせてなんとか刊行できたといいます。
前編の発行から半世紀、その後『大田原市史後編』、『大田原市史史料編』、『黒羽町誌』、『湯津上村誌』が刊行され、これまでの市の歴史や文化、自然が集約されています。市制施行70周年に向けて、これまで資料集として『大田原市の郷土誌』、『大田原市の自然』、『大田原市の民俗』を刊行してきました。そして令和6年度には、新たに『大田原市史現代編(仮)』を刊行予定です。市民の皆さまにもぜひ、これらの市史を手にとっていただけたら幸いです。(現代部会 作間亮哉)

問合せ:文化振興課[A]2階
【電話】0287‒47‒5031

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