このコラムは、「皆さまの身近に素晴らしい地域活動がたくさんある」ことを知っていただこうと、広報おおたわら令和3年8月号から掲載を開始し、延べ26回の掲載となりました。
今回は総集編と題して、これまで掲載したささえ愛の活動を各地区の生活支援コーディネーターと一緒にいくつか振り返るとともに、「ささえ愛の活動」のその後にスポットライトを当てていきます。
■築地(ついじ)カフェ(川西地区)
取材当時から活発な活動をしているこちらの居場所は、地域の皆さまが楽しい時間を共有できる場所として、さらに活動の幅を広げています。
調理や手芸などの活動だけでなく、自治会と協力し合い、地域の運動会や餅つき大会などとコラボし、参加した皆さまのつながりづくりに一役買っています。利用者の皆さまもそれぞれアイディアを出し合い、楽しく活動しています。
川西地区生活支援コーディネーター 郡司照江さん
「コロナ禍を超えて楽しくお喋りをしながら食事をしています。自治会内外から自由に集まり自分たちが考えて開催。私にとっても心地よいみんなの居場所です。」
■愛サロン「天神さん」(大田原東部地区)
取材当時はコロナ禍で、活動が縮小していましたが、現在は10人程度の仲間たちとアンチフレイル体操、コグニサイズ、ボッチャ、ミニグラウンドゴルフなどの体育活動や、手芸、写経、ペーパーフラワーといった文化活動を楽しんでいます。
また、防災・減災、プラスティック資源の分別啓発や多世代間交流をして、共生社会実現の一助となればと活発に活動しています。
東部地区生活支援コーディネーター 鈴木隆一さん
「いつ訪問しても、皆さんの笑顔がステキだなあと感じています。コグニサイズなどの活動を、手作りの道具で行っているのも素晴らしいと思いました。」
■ふれあい・ミニサロン(野崎地区)
野崎地区見守り隊が中心となって、「出会いの場づくり・仲間づくり・健康づくり」を目的に現在も活発に活動しています。令和5年度は、協議体で発案されたひょうたんづくりや絵付けなどを実施し、小・中学生も交えた世代間交流ができる活動となっていました。令和6年3月に同地区生活支援コーディネーターを退任した渡辺さんは「地域の方たちが主体となって活動してくれたおかげで3世代交流も実現しましたし、活動を継続することができています。」と話していました。
野崎地区生活支援コーディネーター 相川和弘さん
「『継続は力なり』という言葉があります。見守り活動を通して生まれた居場所活動含め、様々な活動が、継続して行われるよう支援してまいります。」
■デマンド交通体験買い物ツアー(須賀川地区)
地区の協議体で課題となっていた「免許返納後の移動手段」の解決策として、このツアーを開催しました。取材当時の令和4年度は道の駅での買い物や与一伝承館の見学をしましたが、参加者からの声もあり、令和5年度は道の駅のお蕎麦屋さんにも立ち寄って、みんなで食事をしたそうです。
デマンドの利用方法を学びながら、地域のつながりも深める良い活動となっています。
須賀川地区生活支援コーディネーター 益子武男さん
「同じ地区に住んでいても、会う機会の少ない高齢者同士が、一緒に出掛けて話をし、買い物をする、2回目の今年はお昼を一緒に食べるなど、貴重な時間になったと思います。」
◆これからのささえ愛活動について
どんなことでも継続することはとても大変なことです。しかし、どのささえ愛活動も、自治会などの関係者や地域の皆さまが互いに協力し合い、活動を継続することで、当初よりもパワーアップしていました。大田原市では、「ささえ愛おおたわら助け合い事業」を推進し、これからも地域の良い活動「ささえ愛活動」がますます増えていく、そんな地域づくりを推進します。
問合せ:高齢者幸福課[本]3階
【電話】0287‒23‒8740
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