令和5年度(受診者5,384人)健康診査結果において、HbA1cの有所見割合が約7割でした。HbA1cは過去1~2か月の血糖値の状態がわかる検査項目で、5.6%以上の場合は有所見となり、糖尿病予備群に該当します。
HbA1c有所見割合は急激に増加し、国と比較すると市は突出して高くなっています。新型コロナウイルス感染症が流行した後に、HbA1cが急上昇しています(右図参照)。
糖尿病予備群の段階で、体の中では変化が起き始め、全身の血管にダメージを与え、血糖値が高い状態が続くと、傷が治りにくくなったり、感染症にかかりやすくなったりします。
▽HbA1c有所見(5.6%以上)割合の変化全国との比較
出典:国保データベースシステム
■血糖値の上がる原因
▽予防できないもの
・加齢
・遺伝
▽予防できるもの
・食べ方
・肥満
・運動
改善のためには、加齢や遺伝に関わらず、生活習慣の改善に取り組むことが大切です。
令和5年度に市独自調査を行った結果、口腔機能低下(噛みにくさ)や喫煙などもHbA1cの悪化に影響していることが分かりました。
■高血糖予防のためのポイント
(1)健診…年に1回は健診を受診し、自分の血糖の状態を知ることが大切です!有所見の項目があった方は健診結果をかかりつけ医に見せ、相談を行いましょう。
(2)食事…1日3食、栄養バランスよく食べ、朝食はしっかり摂りましょう。腹八分目を意識して、ゆっくりよく噛んで食べましょう。間食は控え、野菜・海藻・きのこなどの食物繊維を含む食品を多く摂りましょう。脂(油)っぽいものを食べ過ぎず、減塩を心がけましょう。
(3)運動…できるだけ階段を使いましょう。テレビを見ながら、ストレッチをしましょう。家事を積極的にこなしましょう。1日、20分以上は歩きましょう。
(4)その他…禁煙をしましょう。飲酒は適量にしましょう。
■水分補給のポイント
炭酸飲料やスポーツドリンクなどの清涼飲料水に含まれる糖類は体への吸収が早く、血糖値が急激に上昇してしまいます。水分補給には糖分が含まれない麦茶や水を選び、こまめに飲むことで熱中症を予防しましょう!
高血糖対策については、市HPにも掲載していますのでご覧ください。
問合せ:健康政策課[本]3階
【電話】0287‒23‒8704
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