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はつらつ宮っこ

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栃木県宇都宮市

■作曲家に合わせた表現で勝利の音色を奏でる

早川 満世(はやかわ みつよ)さん
[プロフィール]
宇都宮短期大学附属高等学校音楽科、国立音楽大学ピアノ専攻卒業。現在は、市内でピアノ教室を開設。「第13回日本バッハコンクール動画大会一般B部門」で1位、「全日本ピアノオーディション指導者部門」で1位を飾るなど、活躍を続けている。

今年1月に東京都で開催された「第13回日本バッハコンクール」。本動画大会の一般B部門に出場した早川満世さんが、見事、金賞を受賞しました。
日本バッハコンクールは、「音楽の原典を学ぶ」をコンセプトとした、日本随一の規模のピアノコンクールです。本動画大会では、動画審査で予選が行われ、本選では、ステージでの演奏が審査されました。
「恩師からもらった楽譜を最大限に表現、演奏できるのは今しかない」と自分を奮い立たせ、参加を決めた早川さん。本選は、その楽譜の中から、自由曲「半音階的幻想曲とフーガ」を選択し、見事、頂点をつかみ取りました。「バッハの生涯などを勉強し、作曲家、作品に合わせた音色の研究に没頭した。本番は、語るように弾くことを意識し、表現できた」と笑顔で大会を振り返ります。
「昔は、演奏で自己表現することが苦手で、コンクールが得意ではなかった」と語る早川さん。このコンクールを通して、「ステージ上でも、自分の音を聴きながら弾くことができるようになった」と晴れやかな表情で話します。
6歳でピアノを始めた早川さん。幼い頃、毎週、母と足を運んでいたピアニストが集まるコンサートで、ピアノの音色に感動したことがきっかけでした。「年月が経った今でも、母に連れられて見た演奏が忘れられない」と当時に思いを馳せます。
その後も、ピアノに関わり続ける人生を歩んできた早川さんは、ピアノの魅力を「人とのつながりを持つことができる巡り合いのきっかけ」と語ります。
留学先で、出会った恩師から、「1度の演奏で何を伝えたいのかを考え、後悔しない演奏をすることが大切」と学び、この教えが今回の優勝につながったと力強く話します。
今後について、早川さんは、「子どもたちに自分の手の可能性と、それぞれに合った練習方法を教え、子どもたちの可能性を広げたい」と語ります。
また、自身では、「大好きなピアノを弾き続けたい。そして、学び続けたい」と目を輝かせます。
曲や自分の演奏に向き合う早川さん。指導者として後進にバトンをつなぎながら、今後も素敵な音色を探求し続けます。

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