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世界糖尿病デーは、世界規模で糖尿病に対する注意を喚起するために、定められました。
この機会に、私たちに身近な病気である糖尿病の予防や治療継続の重要性について、考えてみませんか。
■糖尿病ってどんな病気
糖尿病で医療機関を受診している人は、全国では約579万1,000人、栃木県では約8万3,000人(令和2年患者調査)と推定されています。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの不足や、インスリンの働きが悪くなるために、高血糖が慢性的に続く病気です。高血糖状態を放置していると、目や腎臓の血管など全身のさまざまな血管を傷付け、自覚症状のないままにさまざまな合併症を招きます。
適切な治療や生活習慣の改善により、高血糖状態にならないよう血糖値を管理することで、合併症など重症化を予防することができます。
■糖尿病を予防するためのポイント
◇栄養
乱れた食習慣により、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかり、インスリンの働きが低下します。毎食野菜を取り入れ、バランス良く食べることが重要です。また、適正飲酒に努めましょう。
◇運動
運動はインスリンの作用を強くし、血糖をエネルギーに変える能力を高めます。ウオーキングなどの有酸素運動に軽めの筋力トレーニングをプラスして行いましょう。
◇休養
ストレスがたまるとインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がったままの状態になるので、上手に休養を取りましょう。
◇たばこ
たばこに含まれるニコチンは血糖値を上昇させるため、禁煙に努めましょう。
◇健康診断
定期的に健康診断を受診し、血糖検査(空腹時血糖など)を定期的に確認し、早期発見・早期受診に努めましょう。
■健診結果を確認しましょう
空腹時血糖値(※1)やHbA1c(※2)などから、糖尿病の可能性を調べることができます。右の表を参考に、該当する場合は早めに医療機関へ相談してください。
◇糖尿病の判定基準
※1 血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖の量。空腹時血糖値は、10時間以上絶食した時点での血糖値のこと。
※2 赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、過去1・2カ月間の血糖値の指標になります。
■糖尿病と診断されたら
・食事や運動の指導を受け、適正な食生活や運動の実践、禁煙を心掛けましょう。
・定期受診し、検査や治療を継続しましょう。
・合併症予防のために、眼科や歯科を定期的に受診しましょう。
・糖尿病連携手帳を携帯しましょう。持っていない人は、主治医に相談してください。
■糖尿病に関する催しなど
1 家族みんなで知って得する健康イベント
日時:11月10日(日)午前10時~午後3時。
会場:FKD宇都宮店(今泉町)。
内容:医師などによる糖尿病患者に多い巻き爪などに効く運動に関する講話や実技、相談会の他、簡易血糖値測定、健康クイズラリー、糖尿病予防に関するリーフレットの配布などの実施。
2 世界糖尿病デーパネル展
期間:11月11~15日。
会場:市役所1階市民ホール。
内容:糖尿病や糖尿病予防に関するパネルの展示やリーフレットの配布。
3 病態別栄養相談(管理栄養士による食事療法)
・健康増進課(保健所・竹林町)…月曜日(祝休日、年末年始を除く)、午前9時30分~午後3時。
・市保健センター(トナリエ宇都宮9階)…土・日曜日(祝休日、年末年始を除く)、午前9時30分~午後3時。
申込方法:電話で、健康増進課へ。
その他:医師の指示書が必要です。
問合せ:健康増進課
【電話】626-1126
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