皆さんは、宇都宮市が百人一首ゆかりの地であることを知っていますか。
今回は、本市と関わりの深い百人一首の歴史を紐解き、ゆかりの地を紹介します。
■宇都宮は百人一首ゆかりの地
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百人一首の誕生には、鎌倉時代に宇都宮市で活躍した宇都宮城5代城主宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)の存在が欠かせません。
頼綱は、鎌倉幕府から謀反の疑いを掛けられてしまい、宇都宮城と民を守るため、やむを得ず出家し、京都に移り住むこととなりました。そして、名前を「蓮生(れんしょう)」と改名しました。蓮生は京都で和歌の名手「藤原定家(ふじわらさだいえ)」と親しくなります。やがて、蓮生の娘と定家の息子(藤原為家(ふじわらためいえ))が結婚し、蓮生と定家は親戚関係になり、和歌を愛した蓮生は、定家に頼んで別荘の襖に飾る和歌を選んでもらいました。それが百人一首のもとになったと言われています。
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百人一首ゆかりの地である本市では、市民の皆さんに百人一首に親しんでもらうため、毎年秋に「うつのみや百人一首市民大会」と「蓮生記念全国競技かるた宇都宮大会」を開催しています。
令和元年には「同時にかるた遊びをした最多人数」701人のギネス世界記録(R)を達成しました。
■宇都宮氏ゆかりの地を巡ろう
百人一首のまち宇都宮まちあるきマップ
※詳細は本紙またはPDF版をご覧下さい。
百人一首の成立に深く関わった宇都宮氏ゆかりの地を訪れて、宇都宮の歴史を肌で感じてくださいね!
◇宇都宮城址公園(うつのみやじょうしこうえん)
宇都宮城は、藤原宗円(ふじわらそうえん)が二荒山神社の社務職となり、その南側に館を築いたのが始まりとされています。市制110周年事業で、江戸時代の姿で復元されました。
◇二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)
二荒山神社(宇都宮大明神)と宇都宮氏の関係は、藤原宗円が社務職となったことに始まり、代々宇都宮氏が社務職を兼(か)ねていました。
◇清巌寺(せいがんじ)
宇都宮城5代城主頼綱(蓮生)の供養塔といわれる墓があります。
また、8代貞綱が母の供養に奉納した「鉄塔婆(てっとうば)」があります。
■「百人一首デザインマンホール」を見に行こう!
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今年度、市民大会が第30回を迎えることを記念して、市民の皆さんがより「百人一首ゆかりの地」を実感できるよう、市内の百人一首ゆかりの地に「百人一首デザインマンホール」を設置しました。まち歩きなどを通して、ぜひ見つけてみてください。
設置場所など、詳しくは、市HPをご覧ください
問合せ:文化都市推進課
【電話】632-2763
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