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■1本・1kgを大切に念願の全国大会優勝
小堀 美穂(こぼり みほ)さん
プロフィール
宇都宮市役所職員。高校生の時にパワーリフティングを始め、大学生からウエイトリフティングを始める。仕事と両立しながら、練習に励んでいる。
日本ウエイトリフティング協会主催の第15回全日本女子選抜ウエイトリフティング選手権大会。本市職員の小堀美穂さんが見事優勝を手にしました。
ウエイトリフティングとは、重たいバーベルを持ちあげる競技で、体重ごとの階級制が設けられています。試合は、床に置いてあるバーベルを一息で頭上まで持ちあげ立ちあがる「スナッチ」と、1回目で肩の高さまで持ちあげ(クリーン)、2回目で肩から一気に頭上まであげる(ジャーク)2つの動作を入れる「クリーンand(アンド)ジャーク」の2種目で戦います。それぞれ3回ずつ行われ、成功した一番重い記録を合計した重量で勝敗が決まります。
女子55kg級18人の頂点に立った小堀さんは、「全国大会で初めての優勝で感極まった。自分を信じて続けてよかったと思ったのと同時に、コーチの目の前で優勝することができ、恩返しができた」と笑顔で本大会を振り返ります。小堀さんは、スナッチ80kg、クリーンandジャーク102kg、合計182kgで優勝しました。クリーンandジャークは、自己ベストを更新し、6本すべてで成功を収めました。
試合中、1本・1kgを大切にする小堀さん。「1本目を失敗すると、2・3本目は、重量を下げることができないため、絶対に失敗はできない。また、1kgの差で勝敗がつくため、悔しい思いをしないためにも常に全力で挑む」と戦い方を明かします。また、「1カ月かけて体重をコントロールする。野菜やタンパク質の多い食事を意識することで、体重を調整している」と話します。試合前には、おにぎりを食べてエネルギー補給をし、試合に挑みます。
床に置いてあるバーベルを直立姿勢まで引きあげる競技である「パワーリフティング」をやっていた小堀さんは、オリンピック正式競技に挑戦したいという思いからウエイトリフティングを始めました。練習は週に4回行い、懸垂や腹筋などで鍛え、日々フォーム作りに力を入れています。
今後の目標について「今大会で出した自己ベストを確実に出せる強い選手になりたい。さらにさまざまな大会に出場し、成績を伸ばしたい」と目を輝かせます。目標に向かい、バーベルを持ちあげ続ける姿に今後への期待が膨らみます。
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