ID:1008394
3人のリズムが織り成す金賞のアンサンブル
宇都宮北高等学校
軽部 優月(かるべ ゆづき)さん(3年)
加藤 大己(かとう だいき)さん(2年)
河内 美波(かわち みなみ)さん(2年)
■プロフィール
3月に開催された「第26回日本ジュニア管打楽器コンクール」のアンサンブル部門打楽器の部高校生コースで、打楽器三重奏の「エクストリーム イン・ザ・スカイ・オブ・リバティ」を演奏し、最高賞の金賞を受賞。
3月29日、東京都で行われた「第26回日本ジュニア管打楽器コンクール」本選考会。
今大会に出場した宇都宮北高等学校吹奏楽部に所属する3人が、アンサンブル部門打楽器の部高校生コースで、最高賞の金賞を受賞しました。3人は、2月に行われた音源審査の予選を通過し、全国から選出された9グループが出場した本選考会での演奏により、見事トップに輝きました。
3年生の軽部優月さんがパーカッション、2年生の加藤大己さんがマリンバ、河内美波さんがマリンバ、ビブラフォン、パーカッションを担当し、軽部さんは15種類、河内さんは6種類ものパーカッションを操る他、加藤さんと河内さんは、過去に個人で出場したマリンバのコンクールでの受賞歴もあり、確かな実力と日ごろの練習の積み重ねが、本番での息の合った演奏につながりました。
金賞の受賞について3人は「選ばれるとは思っておらず、記念出場のような気持ちだったので驚いた」と率直に話します。
披露した打楽器三重奏「エクストリーム イン・ザ・スカイ・オブ・リバティ」は難易度の高い楽曲でしたが、吹奏楽部顧問の宮田麻子(みやたあさこ)教諭は、金賞を受賞した決め手について「選曲の難易度も評価されたと思う。3人はチームワークが良く、素直で謙虚なところが、良い演奏を生む結果につながったのではないか」と語ります。
普段の3人の関係性について軽部さんは「お互いに思ったことを言い合える。本番前に私が緊張していると、2人が笑わせて緊張をほぐしてくれる」とほほ笑みます。
昨年の秋頃から、月~金曜日の放課後は毎日2時間以上練習し、時には朝や昼休みにも練習をして臨んだ本選考会。練習の原動力となる音楽の魅力について、加藤さんは「普段は自分を出すのが苦手だが、音楽を通して自己表現できる。曲によって性格が変わると言われる」、河内さんは「楽しい時も苦しい時もある。腐れ縁の友達のようなもの」だと語ります。
軽部さんの吹奏楽部引退も控える中、今年の夏には、宇都宮北高等学校の吹奏楽部としては35年ぶりに、岐阜県で行われる第48回全国高等学校総合文化祭への出演も予定している3人。躍動するリズムのアンサンブルで、これからも聴衆に感動を届けます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>