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小さな自慢が、山ほどあります 本場結城紬

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栃木県小山市

「小さな自慢が、山ほどあります」は、市内の方も、市外の方も、小山市のたくさんある魅力を知って、このまちを好きになってもらいたい、との思いを込めて作られたキャッチコピーです。
今回は、ロゴマークにも描かれている小山市の小さな自慢のひとつ「本場結城紬」について紹介します。
11月16日(土)は「小山きものの日」。
皆さんも「きものの日」のイベントに参加するなど、本場結城紬に触れたら、Instagramでハッシュタグ「#小さな自慢が山ほどあります」をつけてぜひシェアしてください。

■本場結城紬とは
小山市の東部、鬼怒川に面した絹地区を中心に生産されている伝統的な絹織物のひとつです。すべて手作業による工程を経て完成され、その柔らかな風合いと軽やかさは、いつまでも飽きのこない上品な雰囲気を漂わせています。
また、制作工程自体も高く評価されており、古来より脈々と受け継がれてきた「糸つむぎ・絣(かすり)くくり・地機織(じばたお)り」の工程技法は結城紬として昭和31年、国の重要無形文化財に指定されました。

◆助成金制度を活用して振袖を購入された池田 葵衣さん
▽特別な日に本場結城紬を選びました
小・中学生の時から学校で学ぶ機会があり、結城紬の存在や歴史、作り方は知っていましたが、着物にできることは市から自宅に届いた「二十歳を祝う式典(成人式)に本場結城紬を着てみませんか?」という案内を見て知りました。
呉服屋の振袖を見に行くも気に入ったものは見つからず、届いた案内がきっかけで小山駅にあるおやま本場結城紬クラフト館に行ってみると、素敵な着物が目に留まり、本場結城紬の振袖を作ることを決めました。その後は職人さんと何度か打合せをし、色の見本を見た時には素敵な色がたくさんあって迷ってしまい、最終的には母と相談して決めました。二十歳を祝う会では、家族や友人、着付け・ヘアメイクをしてくださった方々からお褒めの言葉もいただき、心躍るような素敵な着物を着ることができてとても幸せな時間を過ごすことができました。帯や小物の組み合わせ次第で雰囲気が変わるので、フォーマルなシーンでも活躍できるなと思っていますし、その機会を楽しみにしています。一生ものにしたいと思い選んだものなので、これからも大切に着ていきたいです。

▽生産者さんからお話を伺いました
栃木県本場結城紬織物協同組合の理事長であり、本場結城紬の技術保持者である須藤さんは、現在後継者の育成にも尽力されています。代々結城紬を生産してきた家に育ち、幼い頃から絣くくりをほどく作業を手伝うなど、結城紬に携わってきました。
今回購入者である池田さんの担当をされたのは須藤さんで、池田さんとは数回打合せを重ね、二十歳を祝う会に着る着物が最高のものになるよう、喜んでもらえるよう糸選びから厳選して制作に関わったそうです。
須藤さんは本場結城紬の魅力を、なんといっても軽くて暖かい、振袖は基本着物自体で2キロぐらいあって、小物を付けるとさらに重くなる。結城紬は800グラムぐらいなので、二十歳を祝う会も快適に過ごせたのではと話してくれました。

小山市では本場結城紬産業の振興を図るため、市民の方が、栃木県本場結城紬織物協同組合の組合員が生産した本場結城紬の反物を購入し、着物やスーツに仕立てた場合、その購入費用の一部を助成する制度を設けています。

詳細は市のホームページをご覧ください

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