「小さな自慢が、山ほどあります。」は、市内の方も、市外の方も、小山市のたくさんある魅力を知って、このまちを好きになってもらいたい、との思いを込めて作られたキャッチコピーです。今回は、昨年12月8日(日)、市制70周年記念公演として5年ぶりに再演された市民オペラ「小山物語」について紹介します。
◆全国的にも珍しい市民オペラ
平成16年5月に市制50周年記念の文化事業として初演された市民オペラ「小山物語」。地方の創作オペラの演目がこれほどに長く定期的に行われることは、全国的にも稀なことです。その背景には、多くの市民の皆さまがこの舞台へかける「想い」があります。昨年の公演にも、出演者・スタッフ・オーケストラと各所に多くの市民の皆さまが準備段階から参加し、公演を成功に導きました。
◆新たな挑戦、進化
今回の公演では、これまで受け継がれてきた装置や衣装を生かしつつ、映像や舞踊といった表現を新たに取り入れる試みをしました。今までになかった演出なので、当日驚かれた方も多かったかもしれません。特に、プロジェクションマッピングを活用した演出は、舞台を表現する幅が大きく広がり、観客に深い感動を与えました。伝統を受け継ぎながら、新たな挑戦により進化し続ける市民オペラ「小山物語」。既に再演を望む声も多く上がっています。
◆市制70周年記念公演を振り返って
この度は市制70周年という記念すべき年に市民オペラ「小山物語」に出演させていただき、大変光栄でございました。何より事故なく無事に本番を迎えることができ本当に良かったと思います。
「小山物語」は生まれ育った小山市への郷土愛を育て、人との繋がりの大切さを学び、生きる喜びを与えてくれる作品だとあらためて思いました。関係した方々にとっては、本番までの4カ月に渡る長い稽古期間に多くの仲間と出会い、協力して作品を作り上げていくという日常では味わえないエキサイティングな経験をもたらし、鑑賞くださった皆さまには、生の音楽に触れ、人間の声が生み出すエネルギーを全身で感じていただけたなら、声楽家としてこれ以上の喜びはありません。そして若い世代に引き継がれ末長く愛され続けることを心から願っております。
「小山政光(おやままさみつ)の妻・泰子(やすこ)」役 森朱美(もりあけみ)さん
(ソプラノ歌手・小山評定ふるさと大使)
問合せ:文化振興課
【電話】22-9662
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