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元気予報

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栃木県日光市

■早寝・早起き・朝ごはん
近年、インターネットや携帯電話などの普及により、夜遅くまでゲームやメールなどをする夜型の子どもが増加傾向にあります。

このような生活習慣の変化は、少なからず肉体と精神のアンバランスを生み出し、体調不良を訴える子どもが増えているようです。外で遊んだりクラブ活動で運動し、汗をかくことなどが少なくなったり、受験や人間関係、登下校時の防犯上の問題があったりするなど、さまざまな精神的ストレスもこれらの原因のひとつと考えられています。

しかしながら、睡眠をとるということは、生活の基本であり、特に「早寝・早起き」は健康維持のために非常に大切です。なぜかというと人間も動物ですので、他の動物と同様に生活のリズムをつくる体内時計があり、このリズムに合わせて生活するのが一番自然です。その中でも、最も大切なものは「睡眠と覚醒のリズム」です。

私たちの体は、昼間は体温や血圧が高くなり、夜は逆に低くなります。私たちは普段、このような体内時計のリズムの変化に気が付きませんが、体は規則正しくこのリズムを維持しようとしています。そのため、体内時計にあわせて早寝・早起きする生活習慣を守る努力が必要なのです。しかし、現代社会ではこの基本的なリズムを守るのはなかなか困難です。

また、睡眠と同様に、食事も重要です。食育(食の教育)という言葉をよく耳にしますが、ある調査によると、毎日朝食を食べる子どもと食べない子どもでは、朝食を食べる子どもの方が学力に優る子が多いという結果が出ています。さらには、親があまり朝食をとらない家庭では、朝食をとらない子どもの割合が多くなり、成長にも影響があります。その朝食も、ただ朝食をとるのではなく栄養のバランスを考えた朝食をとるようにしてください。

このように、早寝・早起きと、バランスの良い朝食を食べるという生活習慣が健康を増進させます。今日から心がけましょう。

上都賀郡市北部地区医師会幹事(日光地区)
小西医院
小西 清二(こにしせいじ)

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