■より良い医療の利用に向けて
私たちが医療機関を受診する場合、病気やけがの内容・程度によって、病院・診療所へ通院、症状が重く病院に入院、高度・専門的な病院での治療などさまざまなケースがあります。一方、それぞれの医療機関は、施設の規模や専門性などに応じて、質が高く効率的な医療を提供しています。
いま、急激な人口減少や高齢化に伴い、医療需要が質・量ともに変わることが見込まれており、その状況に適切に対応できるよう、必要な医療機能の確保が重要となっています。このため、市と複数の市内病院・診療所で法人(日光ヘルスケアネット)を設立し、将来にわたる医療提供体制の維持・確保に向けて医療機能の分担や連携を進めています。
また、医療機能の分担にあわせて、患者自らも、医療提供体制を正しく理解し、適切な受療行動を選択することも重要となります。
※詳しくは、本紙8面の図をご覧ください。
■医療機能の分担・連携
◇一次医療
健康相談や通常みられる病気・外傷に対して行われる医療について、身近な診療所や病院の「かかりつけ医」がその役割を担います。かかりつけ医等は、必要に応じて患者に適切な専門医や専門医療機関などを紹介します。
◇二次医療
入院医療や専門性が必要な診療などは、地域の中核的病院などが担っています。自宅などへの復帰に向けた医療やリハビリテーション、長期の療養が必要な場合の医療を提供する役割も担っています。
◇三次医療
先進的な技術等を必要とする高度・特殊な診療などを行う専門性の高い病院です。
※詳しくは、本紙8面の図をご覧ください。
■早期発見、早期治療
がんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病の罹患(りかん)率は高く、高齢化に伴う認知症患者も増加しています。少しでも早く、症状に応じた適切な治療を始めることで、改善や進行を抑えることができる場合があります。これまでと変わらない生活を、より長く続けていくためにも、早期診断・治療が重要です。
■かかりつけ医をもちましょう
かかりつけ医は、日常的な診療のほか、病気の予防や健康管理のアドバイスをしてくれます。体調の変化で気になることを気軽に相談できる関係性を築けば、病気の早期発見や予防につながります。
このように、かかりつけ医をもつことには大きなメリットがあります。
◎日光ヘルスケアネットとは?
日光市と市内すべての病院を含む12の医療法人などが参加し、地域の医療機能の分担や連携を図り、将来にわたり安定的な医療提供体制の構築・維持を目的に設立した法人です。
詳しくは、ホームページを確認してください。
問合せ:地域医療連携推進法人 日光ヘルスケアネット事務局(健康課内)
【電話】0288-25-6840
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