■おかえり
去年の11月から書かせていただいているコラムもなんと今回が最終回。寂しさを感じつつ、日光行きの電車に揺られこのコラムを書いてます。乗り物酔いと無縁なもので。
さて、全6回にわたって「本郷里実からみた日光の魅力を綴つづる」という大変おそれ多い大役を任せていただきました。さまざまな観点からも魅力であふれる日光。限られた文字数を背負う私にとっては強敵でした。しかし、そうやって己のかき集めた語彙力と共にコラムの内容を考える日々がもたらす幸福感。それに伴い湧き上がる日光へ行きたい欲。
こうして何度も日光へ足を運びたくなるのは「ならでは」のスポットやおいしいものがたくさんあり、唯一無二のものがいっぱいだから!
ここで「私から見た日光の魅力」の総括をさせていただくと、現地で出会えた人たちこそが、本当に本当の日光の最大の魅力です。いつでも笑顔で迎えてくださる皆さんから伝わる、日光という場所への愛。「おすすめ」を聞いたら次から次へと笑顔で教えてくださいます。人と人とのつながりだけでなく、土地とのつながりも強く感じる日光。こうしてたくさんの人に愛されているんだから、そりゃこんなすてきな場所になるはずだ。果たして私は、今住んでいる場所のことを聞かれたら、こんなに答えられるだろうか…。よく行くラーメン屋さんしか出てきません。
あ、車窓からカーブに差し掛かる線路が見えたので降りる準備を始めます。アルペン風の屋根がかわいい東武日光駅だって、レトロな建築にうっとりするJR日光駅だって、もうおなじみの玄関口。
さて、今日もまたこうしてやって来ました。この日の光に照らされたこの場所に「ただいま」を言うために。
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