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NIKKO KANKO NEWS ~気になる! 日光市 観光のアレコレ~

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栃木県日光市

〇市観光協会事務局長
福田 栄仁(ふくだえいひと)氏

〇市観光協会経営企画室係長
吉成 隆(よしなりたかし)氏

◆観光は地域経済を救う!?
現在、人口減少・少子高齢化という構造変化が進行し、地域の稼ぐ力が弱まっていますが、国内外の観光客(交流人口)の増大と、それに伴う旅行消費が、地域の稼ぐ力を「高める」として期待されています。
こうした中、令和5年9月に市観光協会はDМО(観光地域づくり法人)に登録されました。
そこで、観光の課題解決に向けた取り組みとして注目されるDМОや、観光の気になることなどについて、市観光協会職員の福田局長と吉成係長に話を聞きました。

◆市の観光の強みと課題は何ですか?
福田:
世界遺産と国立公園があるところですね。歴史的な資源と温泉を含めた自然の資源を兼ね備えている点が特徴です。また、ほかの世界遺産地区だと京都などは資源が点在していますが、日光は一カ所にまとまって自然の中で保存されている点も珍しいといわれています。
課題は、宿泊率の低さと繁忙期の対応です。宿泊率に関しては、割合を増やすというよりも、観光客全体を増やし、宿泊数を増やすことが重要だと思います。また、観光シーズンに来訪者が集中してしまうので、閑散期にいかに分散して来てもらうかも重要です。

◆市観光協会ってどんな組織ですか?
福田:
平成25年に「日光」、「鬼怒川・川治温泉」、「湯西川・川俣・奥鬼怒温泉」、「今市」の4協会が合併して、今の観光協会になりました。各地域の特色があるので、それをいかしながら、一体感をもった目標に向かって日々の業務をしています。その中でも観光案内が一番多く、5カ所の事務所に計42名の職員を配置しています。

◆今取り組んでいる「DМО」って何ですか?
吉成:
DМОのDはデスティネーション(目的地)、Мはマネジメントあるいはマーケティング(運営・市場分析)、Оはオーガニゼーション(組織)の略で、観光地域づくりの司令塔として地域の「稼ぐ力」を引き出すための組織です。観光客の情報をデータ化し、どこの人がどういう周遊をしているかなど、的確にターゲティングをします。

福田:
データに基づいた明確なコンセプト・ビジョンを持つことが、現実的な目標達成につながります。また、協会内部で収益を上げるための意識付けにもなっています。

◆今後の展望について教えてください
福田:
人口減少の中、外貨を稼ぐために、インバウンド(訪日外国人)数を増やすことです。現在、観光客数の8割を首都圏が占めています。各国の旅行客に関するデータに基づいた誘客宣伝活動を行っていきたいです。
また、周囲の地域とも連携していきたいと思っています。空港や港のある地域との連携によって、市への入り口を増やしたいと考えています。

吉成:
今後は市観光協会のホームページで、一般の方も観光客に関するデータを見られるよう、公開する予定です。それによって、地域全体で観光を盛り上げていけたらと思います。

福田:
最終的な目標は、日光を「未来永劫(えいごう)継続的な観光地」にすることです。そのためにも、市観光協会が持っている多様な組織との連携と、DМО機能をいかしながら、事業に取り組んでいきたいと思います。

問合せ:観光課 観光交流推進係
【電話】0288-21-5196

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