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きらりとちぎ人

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栃木県栃木市

■文武一道塾 咲柔館(しょうじゅうかん)
蔵の街とちぎビジネスプランコンテスト2022最優秀賞
綾川浩史(あやかわひろし)さん

「咲」と「笑」は元々同じ意味の漢字だったことをご存じですか?柔道を通して人が笑顔になれるようにと名付けられた道場「咲柔館」を経営し、蔵の街とちぎビジネスプランコンテスト2022で最優秀賞に選ばれた、綾川さんにお話を伺いました。

▽夢を叶えた経験を指導者として伝える
5歳から柔道始めた綾川さんは、教員として17年間務めたのちに独立し、2020年に柔道場を開館しました。人生の転機は、高校生時代。
「小さい頃から運動が苦手で、中学生までは柔道にやらされ感があり、結果を出せず。しかし、高校で自発的に勉強や練習に取り組む仲間たちと出会い、意識が変わりました。良い先生たちの指導に加え、技の研究や自主練習で実力が伸び、遂には全国大会出場という夢を叶えることができました。」
以来、『柔道で自分が変われた経験を活かしたい』と考えるようになり、教育に携わる職業を目指したそうです。ちなみに全国大会出場の陰に、秘密の特訓があったとか。
「ライバルに勝つため、後輩と二人だけで『谷落(たにおとし)』という滅多に使われない技を特訓しました。県大会決勝戦で決まり、本当に嬉しかったです。」

▽「勝ち」以外の「価値」を活かす
咲柔館の子どもクラスでは柔道だけではなく学習も行い、大人クラスは未経験の初心者も歓迎。柔道の「競技としての勝敗」だけではない「価値」を活かすことが道場の理念です。
「海外の柔道家の方たちによく質問されるのが『日本はなぜアスリート以外は柔道をやめてしまうのか?』ということ。海外では生涯の趣味として続ける人も多く、幼児教育や発達障害への療育にも良いとされ、広まっています。『うちの子に柔道は無理かな』とか『私には…』という方にも、気軽に始められる環境を用意しています。柔道の教育的・健康的な効果をSNSを活用しながらお伝えし、心と体の健康で地域に貢献したいです。」
そんな咲柔館の環境を求め、他県や遠方から通う練習生もいるそうです。

▽ビジコンは『経営者』への道しるべ
過去2回の落選ののちに、最優秀賞を獲得したビジネスプランコンテストですが、綾川さんが考える、コンテストに参加する事のメリットとは。
「やりたいことを1つ貫くためには、苦手なことをそれ以上にやらなくてはいけない。落選を経験して落ち込んだし、経営に関する資料作成は苦手だったけれど、諦めずに挑戦しました。それを経て『指導者』だけではなく『経営者』としての自覚が強くなったと感じています。起業を目指す方は、ぜひビジコンに挑戦してみてください。得られるものは多いはずです。」

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