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きらりとちぎ人

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栃木県栃木市

栃木県猟友会下都賀連合会
大岩支部 支部長
清水一夫(しみずかずお)さん

長く猟友会メンバーとして活動をしている清水さん。
猟師としての活動の様子、登山やハイキング中、クマやイノシシと遭遇しないための注意点など、お話を伺いました。

■狩猟は人間の根源的な行動
はじめて清水さんが、狩猟免許を取得したのは20代の頃。お兄さんの影響で取得をしたものの、「免許をとって2〜3年は、なにもしていなかったですね。もともと山は好きだったので、当時はスキーに夢中でしたよ。」と笑顔で話します。
そんな清水さんでしたが、「せっかく免許をとったのにもったいない、返した方がいいんじゃない?」というお兄さんの言葉に一念発起。お兄さんのグループの狩りに参加させてもらいます。そこで、仲間が野鳥を仕留めた瞬間を目の当たりにしました。
「自分のなかに熱いものが込み上げてくるのを感じました。」狩猟は元来の人間の根源的な行動であり、仲間の狩猟に何かを感じ、この日を境に狩猟にのめり込んでいったそうです。

■猟銃を持つ責任と覚悟
様々な狩りの話を笑顔で話す清水さんですが、猟銃について話が及ぶと表情が一変します。
「猟銃の扱いは、絶対に間違いがあってはいけない。」
講習会の講師として、後輩猟師に教える立場でもある清水さんの言葉の端々から、銃を持つ責任と覚悟を感じます。ベテラン猟師である清水さんから、猟銃を扱うにあたっての『慣れ』を感じることはありませんでした。
緊張感を持って、銃と向き合っている誠実さが感じられます。
たとえば、車の運転をするときに清水さんのような緊張感をもっているだろうか。『慣れ』てしまっていないだろうか。銃も車も使い方を間違えば危険なものです。自治会や交通安全協会など地域でも活躍されている清水さんのお話には多くの学びがありました。

■一番は遭遇しないこと
最後に、山登りやハイキング中、クマやイノシシの被害に合わないために、私たちができることを伺いました。
「鈴や携帯ラジオなど、音が出るものを身に着けて、こちらの存在を熊や猪に知らせることが一番大切です。」それでも、万が一、クマに遭遇してしまったら、「振り返って、逃げることが一番危険です。石を投げるなど刺激するのも危険です。難しいかもしれませんが、相手の目を見ながら、ゆっくり下がってください。」と教えてくれました。

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