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きらりとちぎ人

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栃木県栃木市

栃木市交通指導員
栃木市交通指導員連絡協議会 監事
出井広子(いでいひろこ)さん

交通指導員として、児童生徒の登校時の安全を守り、交通指導員連絡協議会の唯一の女性役員として活躍されている出井さんにお話を伺いました。

■交通指導員の仕事が生き甲斐
毎朝、西方小学校の前で交通指導をしている出井さんは、「交通指導員の仕事は、子どもたちの笑顔に元気をもらい、社会の役に立てていることを感じることができ、私の生き甲斐です。」と笑顔で話してくれます。
子どもの小さな変化にも、「毎日顔を見てるので、元気がない子には、声をかけるようにしています。」と交通指導だけでなく、子ども一人ひとりに気を配っています。

■キッカケはお友達
交通指導員になった経緯をお聞きしました。元々、介護関係のお仕事をされていて、定年を迎えた出井さん。
「本当は定年後も介護の仕事を続けたかったのですが、お風呂の介助など、体力的に続けるのは難しかったです。それでも元気なうちは、社会の役に立ちたいと考えていました。」
交通指導員として活動をしていた友人から指導員募集の話を聞き、「ぜひやりたい」と応募しました。
はじめの2年間は、寺尾小学校区で交通指導をしていた出井さんですが、西方で欠員が出たことを機に、担当となり、現在の立哨場所で10年になります。
寺尾で2年、西方で10年。求められる場所、与えられた場所で精一杯頑張るのが出井さんのモットーです。それは子どものときの体験からくるものでした。

■尊敬する母のように…
「今はこんなに元気ですけど、子どものころは身体が弱く、お医者様から20歳まで生きられないと言われていたんです。」と意外な言葉。「そんな経験から、現実を受け入れて、求められ、与えられた場所で精一杯頑張るようにしています。」と笑顔で話します。
また、亡くなられたお母様の影響も大きく、「早くに父親が亡くなったので女手一つで育ててもらいました。一日中働いて、大変なはずなのに、そんなことを少しも感じさせず、いつも穏やかに子どもたちを見守る素敵な母でした。」と話し、「とても母の真似はできませんが、少しでも近付けるようにしたいと思っています。」
出井さんはこれからも、登校する子どもたちを、我が子のように穏やかに見守ります。

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