令和5年中の市消防本部の救急出動件数は、過去最多となる8043件(速報値)を記録し、これまで最多だった平成30年の7125件から918件急増しました。
この状況により、救急隊の数がひっ迫する事態も発生しています。
旧岩舟町と合併後の平成27年から令和5年までの救急車の出動内容から、増加した要因を考察したところ、熱中症等の増加、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことによる国民の行動の変容、高齢者世帯の増加を背景とした救急需要の増大が挙げられます。また、救急搬送された方のうち初診時の診断では入院を要さない軽症と判断された割合が44.5%でした。
■救急出動件数、高齢者搬送数、軽症者搬送数の推移
■令和5年 月別出動件数(月・件)
1月:707
2月:592
3月:579
4月:560
5月:587
6月:646
7月:803
8月:796
9月:699
10月:653
11月:650
12月:771
合計:8043
■令和5年 年齢区分別搬送構成比
■令和5年 傷病程度の構成比
■救急車適正利用のお願い
市消防本部では通常7隊の救急隊を運用しており、活動時間短縮のために消防隊が協力するなどして対応しています。救急要請を受けると対応可能の最も近い救急車が出動していますが、救急要請が重複した場合、遠くの救急車が出動することになるため、到着まで時間が掛かってしまいます。持病をお持ちの方などは症状が悪化する前に早めの受診にご協力していただくなど、本当に必要としている人のために救急車の適正利用をお願いします。
■ただし、躊躇しないで!
急に意識を失った、胸が苦しくなった、呼吸が苦しくなったなどの緊急を要する場合は、迷わず救急要請してください。
問合せ:警防課
【電話】23-0070
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