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きらりとちぎ人

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栃木県栃木市

栃木県食生活改善推進員協議会副会長
栃木市食生活改善推進員協議会会長
深津智子(ふかづともこ)さん
「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、食を通した健康づくりのボランティアを行う『食生活改善推進員』(以下、食改(しょっかい))。10年以上、市の食生活改善推進員協議会会長を務めている深津さんにお話しを伺いました。

■時代と共に変わる食生活
料理や裁縫が好きで、生まれも育ちも岩舟町という深津さん。食改になったきっかけは、自治会からの講習会への誘いだったそうです。
「お料理教室のような内容かと思い参加したら、ちょっと違い、食改の講習会でした。でも料理好きで、食を通じた健康管理に興味があったため、それを機に協議会に入会しました。」
20代から食改になる方は珍しく、今年で活動開始から32年目になるそうです。有志によるボランティアであるこの活動を、長期にわたり続けられたのは何故なのでしょうか。
「はじめは食事は『お腹を満たすため』という感覚でしたが、知るほどに奥の深さを感じます。健康な食へのニーズは時代とともに変わり、昔は『とにかく手作りが良い』という風潮でしたが、現在は『市販品でも上手に利用しよう』と言われていたり。また、時短調理が重宝されたり、災害時にはパッククッキング(食材を袋に入れ、湯煎などして調理する)などの知識が役に立ちます。広い視野に目を光らせ、時代に即した食のあり方を学ぶ事ができた事も、この活動を続ける楽しみの一つだと感じます。」

■世代に合わせた講習をしています
食改の皆さんは、講習会などを通じて、食による健康づくりの大切さを伝えています。受講する世代に合わせた内容で、食への意識向上を図ります。
「働き盛り世代は、油や塩分の取りすぎに注意が必要。学生などの若者世代は朝食をしっかり食べること、野菜を摂ること。そしてフレイル(加齢による心身の弱まり)の危険がある高齢者世代にはカルシウムやタンパク質が必要とされています。講習会では自身で盛ったご飯や野菜の量を計ってみるなどして、体感しながら意識を高めていただくよう、工夫しています。」

■県知事表彰を受彰
深津さんは市の協議会会長のほか、栃木地区の会長と栃木県の副会長を兼任しています。長年の活動が評価され、昨年9月に『栃木県公衆衛生大会知事表彰』を受彰されました。これは栃木市としても大変喜ばしい事です。
「受彰は、私個人ではなく、一緒に頑張っている県内の食改全員の活動が認められた結果だと思っています。これからも力を合わせ、より多くの人に健康な食生活の大切さを伝えていきたいです。」

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