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ハートランド(渡良瀬遊水地) 私が案内します Vol.56

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栃木県栃木市

■ヨシが奏でる音色
島田皓史(しまだひろし)さん
大谷忠平(おおたにただひら)さん
岡久美子(おかくみこ)さん

▽篳篥(ひちりき)のリードに遊水地産、その縁で雅楽活動
陽を浴びて黄金色に輝く冬のヨシ原。誘われて合奏すると、千年の時空を旅するかのように、雅な音色が広がっていきます。
正月の5日、遊水地。私、島田皓史(写真上の中央)は雅楽のユニット、「雅楽バサラ」の代表です。野木町主催の新年行事での演奏を終え、装束姿のままで私たちの活動の出発点になったこのヨシ原に立ち寄りました。
仲間たちの自己紹介です–。私、大谷忠平(同左)は幅広い音域の龍笛(りゅうてき)を担当。私、岡久美子(同右)が笙(しょう)の幻想的な和音で、曲を包み込みます。そして私、島田が篳篥(ひちりき)で主旋律を奏でます。
結成は昨年10月。円を描くように、遊水地に接する各市町の主催行事で演奏しています。小山市、古河市、野木町。2月、栃木文化会館が舞台でした(写真下)。
篳篥のリードに、遊水地のヨシを使った(同下の左下)のがきっかけでした。古来、大阪府・鵜殿(うどの)産が使われていますが量が激減。危機感から「ほかのヨシは?」と探し、遊水地に出会いました。3年前、ヨシズ生産者の栗田好弘(くりたよしひろ)さんに提供してもらい自製すると、「柔らかな音色で、演奏しやすい」。発見でした。各市町からもヨシの新たな活用策と期待されて、仲間に声をかけました。
今後の活動目標は、地域の方にもっと身近に雅楽を楽しんでいただくことです。仲間のアイデアは–。「子ども向けの演奏体験会を」(岡)。「各種イベントへの出演」(大谷)。「ヨシ原を舞台に雅楽演奏会を」(島田)。どの舞台でも、雅楽も守ってくれる遊水地のヨシ原の保全を呼び掛けていきます。島田さんはメール(【メール】waraji0815hs@gmail.com)で。

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