スタジオリズム箱森 代表取締役
蔵の街とちぎビジネスプランコンテスト2023最優秀賞
古田土広樹(こたとひろき)さん
箱森町に、リハビリ特化型デイサービス施設を開設し、このたび蔵の街ビジネスプランコンテストで最優秀賞に選ばれた、古田土さんにお話を伺いました。
Instagram「スタジオリズム 箱森」
■歌うことで認知症予防
愛知県出身の古田土さんは、学生時代に鍼灸(しんきゅう)を学び、大阪でそのキャリアをスタートしました。鍼灸師として高齢の患者さんの治療をすることも多く、「高齢化が進み、認知症を患う方も増えている、自分に出来ることはないか?」と社会問題としての認知症について考えるようになりました。
そんななか目に止まった書籍で、歌うことで認知症予防に効果があることを知ったそうです。「歌うことはストレス解消になるのはもちろん、唾液の分泌量が増え、免疫力の向上や嚥下(えんげ)(飲み込む)機能の向上など、様々な効果があることが医学的にも証明されているんです。」と話します。
母方の実家が栃木県という縁もあり、昨年2月に、デイサービス施設スタジオリズムを箱森町にオープンした古田土さん。ここでは従来のような運動機能改善のための筋力トレーニング器具に加え、カラオケが楽しめる防音個室も備えています。
■ヒトカラで楽しい一日を
「子どもの頃は、誰もが楽しく歌っていたはずです。年齢を重ねると、上手に歌えないから、音程が外れるかもしれないから、人前で歌うのは苦手と感じる方もいるかもしれませんが、『人は、本来歌うことが好きだ』と思っています。利用者の皆さんには、人目を気にせずヒトカラ(ひとりカラオケ)を楽しんで欲しいです。楽しくないと続けられないですから。」と笑顔で話します。「楽しかったと思える一日を過ごしてもらいたいです。」そのために古田土さんを含めたスタッフの皆さんは、雰囲気づくりにも気を配ります。取材をしている短い時間でもその温かく居心地の良い雰囲気を感じました。
■これからの目標
今後について、「スタジオリズムで練習して、人前で披露したいという利用者さんを集めて、音楽フェスのようなものを開催したいですね。また多くの方にヒトカラを楽しんで健康になってもらうため多店舗展開も考えています。」と力強く語ってくれました。
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