NPO法人 栃木おやこ劇場
代表理事
松本春美(まつもとはるみ)さん
栃木おやこ劇場代表理事の松本春美さんに、おやこ劇場の活動内容などについてお話を伺いました。
■きっかけはアトム?
「おやこ劇場という名前から、劇団を想像されるかもしれませんが、劇団ではないんです。」
そもそも全国にあるおやこ劇場の歴史は1963年に遡ります。日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』が放送され、当時の子どもたちは、テレビに釘付けになりました。それに危機感を覚えた保護者たちが中心となり、『子どもたちに生の舞台芸術を観てほしい』と、九州ではじまった『おやこ劇場づくり運動』が、全国に広まりました。その想いは、栃木おやこ劇場にも受け継がれています。
■舞台の魅力は一体感
元々「観劇」に興味がなかったと言う松本さんですが、友人に誘われて親子で鑑賞したおやこ劇場の舞台に、自然と笑顔に。「それ以来、温かい先輩方に支えられて運営にまで携わるようになりました。」と笑顔で話します。
舞台鑑賞の魅力について、「舞台は出演者だけでなく、観客も一体となって作るもの。観客の歓声や笑い声に、出演者の演技は熱を帯びます。また観客同士で感動を共有する一体感。人間関係が希薄になりがちな現代ですが、舞台鑑賞を通して、会場全体の一体感や、人と人との繋がりなど、特別な体験を子どもたちに届けたいです。」
■舞台鑑賞に留まらない活動
栃木おやこ劇場の活動は舞台鑑賞だけに留まりません。代表的なものを尋ねると、「防災をテーマにしたダンボールキャンプは人気の企画ですね。実際の避難所となる体育館に、子どもたちは自分なりの個性あふれるダンボールハウスを楽しみながら作ります。また、実際にそこで一晩寝泊りすることで、日頃の生活がいかに恵まれているかを再確認することができます。」
■一度体験してみてください
他にも「蔵の街☆忍者修行」など魅力的なイベントを主催する栃木おやこ劇場は、赤ちゃんから、子育ての終わった70代までの幅広い年代の会員に支えられているそうです。
「会員制のおやこ劇場ですが、入会を迷っている方は、お試し体験や、会員だけでなく一般公開している舞台公演もあります。ぜひ一度おやこ劇場の魅力に触れてみてください。」
入会申込やお問合せは:栃木おやこ劇場
【電話】21-8776まで
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