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自治体の皆さまへ

あの日あのころ 第424回

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栃木県真岡市

■内田豊(うちだゆたか)さん(久下田在住・82歳)
「ありがとう」から広がる地域とのつながりをこれからも

私は昭和16年、久下田で生まれ、6人きょうだいの長男として育ちました。昔の久下田商店街では、久下田祇園祭やいたどまちなどの行事があると、通りが歩行者天国となり、たくさんの露店が並び、行き交う人々でにぎわっていました。楽しみと言えば、街頭テレビ(※)や近所の映画館で野球や相撲、プロレスなどの試合中継を見ることでしたね。
小学生時代を過ごした久下田小では、母に手を引かれながら桜並木の中を歩き入学式へ行きました。当時は木造校舎で1つの教室に50人ぐらいの児童がいて、常に子どもたちの元気な声が飛び交っていました。思い出は、6年生の時に優秀児童表彰を受賞したことです。うれしくて自転車に乗って喜びました。また、母に受賞を伝えた時のうれしそうな表情は、今でも覚えています。
月日は流れ、就職のために上京し、専門学校へ通いながら流通業の仕事に就きました。東京で10年働いた後、実家へ戻りました。地元では、再び流通業であるスーパーを経営する会社で、商品の仕入れや販売など店舗経営に携わりました。忙しい日々でしたが、会社では信頼できる部下たちにも恵まれ、自身を慕い支えてくれたことに感謝しています。
退職後は、生まれ育った地元へ貢献したいという思いから、シルバー大学で地域活動やボランティアの意義などを学びました。その後、真岡観光コンシェルジュやスクールガード、グラウンドゴルフなどの地域活動を始めました。
特にスクールガードでは、地域の宝である母校の子どもたちが毎日安全に学校へ通い、学校生活で人間性を育んでもらい、将来立派な大人になれるよう思いを込めて活動しています。活動を通して、地域の人々や子どもたちから「ありがとう」と感謝の言葉をいただくこともあり、活動の原動力にもなっています。
これからもボランティア活動はもちろん、仲の良いきょうだいとの旅行や食事を楽しみながら、元気に過ごしたいと思います。

※駅前など不特定多数の人が集まる場所に設置された無料で視聴できるテレビ

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