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自治体の皆さまへ

あの日あのころ 第426回

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栃木県真岡市

■板口千代子(いたぐちちよこ)さん(田町在住・73歳)
できた!から生まれる自信 これからも多くの人へ届けたい

私は昭和26年に益子町で生まれました。小中学生の頃は、人前に出るのが苦手な内気な性格で、運動会では3、4位狙いで走るような子どもでした。しかし、中学3年生の時の徒競走で、気づいたらみんなよりも前を走っていてまさかの1位に。自分に少し自身がついた出来事でしたね。
やがて受験の時期になり、どこの高校を受験するか悩んでいた時に近所の友人が、「真女のバドミントン部が全国優勝してパレードやったらしいよ。強くて有名なんだって」という話を聞き、厳しい環境に身を置いてみたいと思い立ち、真岡女子高を受験。無事に合格し、小柄だったのもあり親に反対されながらも念願のバドミントン部に入部しました。当時は部員数がとても多く1年生の時は校庭を走る毎日で、やっとコートで練習できたのは夏休みでした。しかし、練習量が少ない中で出場した新人戦で、好成績を収め、自分でも驚くことに選抜メンバーに選ばれました。そして仲間と厳しい練習に耐えた努力が実り、3年生の時にインターハイに出場し、ダブルスで準優勝することができました。とてもうれしかったですね。
卒業後もバドミントンと関わる機会が多くありました。会社でバドミントン部を創設したり、栃木県レディースバドミントン連盟の理事長を務め全日本大会の運営も行いました。また、自身の経験から自分の強みを見つけて自信につなげてほしいという思いで、子ども向けのバドミントンクラブをつくりました。
そして最近は、高校時代のペアと40年ぶりに全日本シニア大会に出場し、今も年1回の再会を楽しみに頑張っています。また、東京オリンピック2020の時には、コロナ禍で不安がある中でしたが、沿道の人たちの声援を糧に聖火ランナーを無事に務めることができました。これからもスポーツの楽しさを多くの人たちに届けていきたいと思います。

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